濃飛樹脂軌道

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鉄道会社間直通列車の減少。

2018-05-14 22:28:23 | プラレール・鉄道
最近の鉄道列車は面白みがないです…特に会社間の直通列車が少なくなりましたね。
昭和時代は線路幅が同じであれば会社が異なっても列車はドンドン乗り入れていきました…名鉄(名古屋鉄道)の特急北アルプス号が高山線経由で富山地方鉄道の立山まで乗り入れたり、西武鉄道から秩父鉄道へ直通列車があったり。
当時の国鉄はJR各社みたいに分割されていなかったから、需要のある地域間の輸送も大々的に行われていて活気がありました。

これが崩れたのは赤字ローカル線廃止と国鉄分割民営化に伴うJR各社の発足。
直通列車に車両使用料などの経費が発生し、それを相殺するべく相互乗入れするなど調整が大変だったと聞きます。

ただ一番の問題はといえば…27年前に起きた信楽高原鉄道事故。
信号の故障が最大の原因とされていますが、それ以外にも異会社間の意思疎通の欠如や鉄道会社間の保安設備の不一致など、多くの不備が明るみになったのはいうまでもなし。
それが元で多くの鉄道会社は他社への乗り入れを渋るようになり、血管のように張り巡らされていた1067mm軌間の鉄道網が徐々に寸断されていきました。
さらに高速道路網の整備による高速バスの隆盛も長距離運行列車へのダメージとなり乗り入れが減っていったのです。
ただ自動車社会とてガソリンなど揮発油が高騰すれば鉄道の価値も見直されるもの。そして高齢化などで免許人口が減れば鉄道やバスの利用者が増えるかもしれません…そうなったら昔のように鉄道が幅を利かせる時代が戻ってくる可能性あり。
ただ今の鉄道会社は効率化を重視するあまり会社ごとに保安設備が異なるもの。軌間が同じでもおいそれと直通できなくなったのは痛いですね。
テクノロジーで乗り越えられる場合が多いとはいえ、基本はみな同じだと思います。

本日は信楽事故で亡くなった42名の命日。その冥福を祈りながら、この手の事故が起きない程度に鉄道の利便性を考えることが重要だと改めて認識させられます。
効率化は大事ですが、それ以上に安全意識を持って運行頂きたいです。


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