平和への希い966 戦後73年 
撫順(ぶじゅん)の奇蹟(3)なぜ赦せた? 2017.11.14.
11月8日のNHKラジオ深夜便、「明日へのことば」で、初めて知った感動のお話の続きです。
(撫順(ぶじゅん)の奇蹟の概要・・・平和への希い961とダブりますが)
「撫順(ぶじゅん)の奇蹟」を受け継ぐ会岩手支部代表の小野寺武雄さんのお話でした。
「今だからこそ、『人を赦す』から学ぶ」という内容でした。
撫順の奇蹟とは、中国遼寧省にあった、敗戦に伴う日本兵の戦犯収容所「撫順戦犯管理所」での実話です。
極東裁判はじめ、世界各地で日本兵が犯した「罪」を裁く、戦犯裁判が行われたが、撫順もその一つ。
一人の死刑者も無期懲役者も出さず、最高でも20年の禁固刑だったようですが、恩赦等で、約1000人も
の戦犯全員が無事帰国できたのは、撫順だけだったようです。だから、「撫順の奇蹟」と言われるのです。
「撫順戦犯管理所」の基本は、「罪を憎んで人を憎まず、人を戒めて人を救う」ということにあって、
「戦犯を一人も死なせない」、「戦犯を侮辱しない、戦犯に暴力を振るわない」、「強制ではなく自ら罪を認
めるようにする」、ということでした。
現在、「撫順(ぶじゅん)の奇蹟」を受け継ぐ会の小野寺さん達は、中学生達に「元撫順戦犯管理所」を訪れて
もらい、撫順の奇蹟を風化させないで、戦争の残酷さ、バカらしさ、人の素晴らしさ、平和の大切さを知って
貰いたいという活動をしています。
日本の中学生は、虐殺・凌辱の日本兵をなぜ赦せたのか、と疑問を投げかけると、市の職員も交流している中国
中学生も、
「過去は過去、新しい未来こそ大事」
と、言うのだそうです。
日本の中学生は、「過去は過去」と辛い過酷な事実を敢えて語らない、ウラミツラミを語っても新しい未来に繋
がらないと確信している撫順の皆さんのお気持ちを知り、「歴史の事実をしっかり見つめ、未来の平和に繋げて
いかなければ」と気付くのです。
小野寺さん達は、「日本の子供達も捨てたものではない」と思ったそうです。
中学生達にとっては、撫順の軌跡を知って、「戦争は、個人を鬼にしてしまう」「死刑にしても平和は来ない」
「武力で解決するのは仕方がないということでは戦争は無くならない」
ということを肌で理解する大切な機会になっているようです。
先日行った、渡良瀬渓谷の紅葉です。


11月14日、「今日は何の日カレンダー」より
パチンコの日(全国遊戯業協同組合連合会,1979)
▲パストゥール研究所設立(1888)▲オーストリアの病理学者ランドシュタイナー、血液型を発見(1900)
▲浜口雄幸首相、狙撃され、重傷(1930)▲本田彗星発見(1947)▲渋谷でウーマンリブ第一回大会(1970)
▲青函トンネル起工式。全長53.85kmという世界最長の海底トンネル(1971)▲関門橋開通(1973)
▲プロ野球選手の労働組合認定。会長は中畑清(1985

撫順(ぶじゅん)の奇蹟(3)なぜ赦せた? 2017.11.14.
11月8日のNHKラジオ深夜便、「明日へのことば」で、初めて知った感動のお話の続きです。
(撫順(ぶじゅん)の奇蹟の概要・・・平和への希い961とダブりますが)
「撫順(ぶじゅん)の奇蹟」を受け継ぐ会岩手支部代表の小野寺武雄さんのお話でした。
「今だからこそ、『人を赦す』から学ぶ」という内容でした。
撫順の奇蹟とは、中国遼寧省にあった、敗戦に伴う日本兵の戦犯収容所「撫順戦犯管理所」での実話です。
極東裁判はじめ、世界各地で日本兵が犯した「罪」を裁く、戦犯裁判が行われたが、撫順もその一つ。
一人の死刑者も無期懲役者も出さず、最高でも20年の禁固刑だったようですが、恩赦等で、約1000人も
の戦犯全員が無事帰国できたのは、撫順だけだったようです。だから、「撫順の奇蹟」と言われるのです。
「撫順戦犯管理所」の基本は、「罪を憎んで人を憎まず、人を戒めて人を救う」ということにあって、
「戦犯を一人も死なせない」、「戦犯を侮辱しない、戦犯に暴力を振るわない」、「強制ではなく自ら罪を認
めるようにする」、ということでした。
現在、「撫順(ぶじゅん)の奇蹟」を受け継ぐ会の小野寺さん達は、中学生達に「元撫順戦犯管理所」を訪れて
もらい、撫順の奇蹟を風化させないで、戦争の残酷さ、バカらしさ、人の素晴らしさ、平和の大切さを知って
貰いたいという活動をしています。
日本の中学生は、虐殺・凌辱の日本兵をなぜ赦せたのか、と疑問を投げかけると、市の職員も交流している中国
中学生も、
「過去は過去、新しい未来こそ大事」
と、言うのだそうです。
日本の中学生は、「過去は過去」と辛い過酷な事実を敢えて語らない、ウラミツラミを語っても新しい未来に繋
がらないと確信している撫順の皆さんのお気持ちを知り、「歴史の事実をしっかり見つめ、未来の平和に繋げて
いかなければ」と気付くのです。
小野寺さん達は、「日本の子供達も捨てたものではない」と思ったそうです。
中学生達にとっては、撫順の軌跡を知って、「戦争は、個人を鬼にしてしまう」「死刑にしても平和は来ない」
「武力で解決するのは仕方がないということでは戦争は無くならない」
ということを肌で理解する大切な機会になっているようです。
先日行った、渡良瀬渓谷の紅葉です。


11月14日、「今日は何の日カレンダー」より
パチンコの日(全国遊戯業協同組合連合会,1979)
▲パストゥール研究所設立(1888)▲オーストリアの病理学者ランドシュタイナー、血液型を発見(1900)
▲浜口雄幸首相、狙撃され、重傷(1930)▲本田彗星発見(1947)▲渋谷でウーマンリブ第一回大会(1970)
▲青函トンネル起工式。全長53.85kmという世界最長の海底トンネル(1971)▲関門橋開通(1973)
▲プロ野球選手の労働組合認定。会長は中畑清(1985