チュエボーなチューボーのクラシック中ブログ

人生の半分を過去に生きることがクラシック音楽好きのサダメなんでしょうか?

細川俊夫・アリオン賞受賞記念コンサート(1984年)

2015-11-13 18:09:37 | 日本の音楽家

作曲家・細川俊夫氏(1955年生まれ)の第2回アリオン賞受賞記念コンサート出演者の写真です。1984年11月1日(木)、東京・青山の草月ホールにて。



左から
平尾真伸(ヴィオラ)
篠崎史子(ハープ)
小林健次(ヴァイオリン)
江戸京子(ピアノ)
細川俊夫(当時29歳、アリオン賞の受賞のため久々に西ドイツから帰国)
前橋汀子(ヴァイオリン)
堤剛(チェロ)

。。。豪華メンバー!

このアリオン賞というのは、江戸氏(小澤征爾氏の元奥様)が主宰する会員制室内楽鑑賞会「ムジカ・クラブ」の5周年を記念して創設された賞で、若い才能のある音楽家を応援しようというのが主旨だということです。賞金は100万円。

写真の堤氏、前橋氏、江戸氏のほか、作曲家・石井眞木(1936-2003)もこの賞の推薦委員で、石井氏は西ドイツでの細川氏の生活ぶりを次のように語ったそうです。

「彼のような若い作曲家は収入の道がほとんどないから生活は苦しい。電車で行く所も歩いて行くというのが彼の生活ぶりだ。一度、家で盛りそばをご馳走してやったら、それこそ飢えた子のようにうまそうに食べていた。」

。。。いまや大作曲家である細川俊夫氏にアリオン賞を授けた人たちはエラい!

(フォーカス誌1984年11月16日号より)