マーラー「復活」の合唱をテノールとして本番で歌ってきました。いつかまた絶対歌いたいので、ド素人ながらの反省をメモっておきます。
まったくアマチュアのオーケストラと合唱団ですが、都内の有名な会場がほぼ満席。お客さまはおそらく演奏者側の親戚やら知り合いがほとんどだろうけど、それでもめっちゃ緊張しました。
(反省点)
・本番は練習時の5倍くらい緊張してマジで手足が震えてしまいました。手に持つ楽譜がプルプル震えていたのが観客席の知り合いに気付かれていたかも。ベテランの合唱おじさまたちによると「場数を踏めば大丈夫」ってことですけど。。練習時からたくさんのお客さんの前で歌っているつもりのイメージ・トレーニングが必要ですね。
・ナーバスになって、練習で覚えていた細かい指示などはほとんど頭からすっ飛んでしまいました。アカペラでの合唱導入部分もあやふや。本番ではリハーサル時の7割もウマくいかなかったので、軽く鼻歌で、しかも正しいキーで無意識でも完全に歌えるレベルにまで自分を持っていっていないといけないんだなーってことを実感しました。正直、練習不足。
・やはりアガってしまったため長い音符のところで息がいつも以上に続かなくて語尾が情けない声になってしまいました。合唱指導の先生のカンニング・ブレスについてのアドバイス(みんなが思いつかないような、突拍子もないところでブレスしろ、さらにカンニング・ブレスの前は声をだんだん小さくしろ)を肝に銘じておけばよかったと反省しました。
・終結部はオーケストラとオルガンの予想以上のデカい音量のため自分の声がほとんど聞こえないのにはホトホト参りました。きっとメチャクチャに歌っていた。
・復活では第2楽章から入場してからずっと座っていたんですが、突如立ち上がったときの立ちくらみに苦しみました。漢方等で何かいい薬ありませんか?
・ソプラノとアルトの独唱のお二人がステージに登場したとき、練習時とは違うちょっとセクシーな衣装だからって「お~っ」って歓声を上げた男声のひと、反省してください~♪
・他人のことをとやかく言う立場にはありませんが、合唱団のうち約一名のかたが全合唱団を制圧するようなチョーでっかいガラガラ声で、かつ強弱記号ほぼ無視の歌唱をしていたのには少々ムカつきました。少し前にテレビで放映されたN響の番組でブロムシュテットが「目立とうとする虚栄心を捨てて作品に奉仕する態度が大切」って言っているのを見ていなかったんでしょうね。(自分、エラそう)
以上、ネガティブな反省点でしたが、本番ではそれ以上の喜びがありました!
・本番の一週間前に「みなさん楽譜ばっかりガン見して指揮を全然見ていないから、直前で申し訳ないけど暗譜にします!」っていうドS宣言が執行部から突如発出されてビックリ。結局は楽譜持ちってことに落ち着きましたが、本番ではみんな声が数倍良く出るようになっててまたビックリ。一週間必死で練習したんでしょうね。自分たちの作戦負け(勝ち?)。
・自分としては不完全燃焼でしたが、演奏が終わった直後の「ブラボー!!」と大拍手には本当に感激で泣きそうになりました。脳内麻薬出まくりで合唱、一生やめられそうもないです。
最後に、カリオペくまもと発声日誌という、ヴォイストレーナーの先生のすばらしいブログに感謝!読むだけでも効くブログだと思いました。ワインのコルクを奥歯で噛んでアゴがはずれそうなくらい口の奥を開くように密練したら、数人に声がよくなったねと言われました(だまれ自慢小僧)。