遥かな記憶

　オバマ大統領就任を祝して、ニューヨークのハーレムやブルックリンのファーストフード店は、相次いで店名を、「オバマ・フライドチキン」にした。

　これに対し、人権擁護団体がかみついた。

　スイカやフライドチキン等、手でかぶりつくような食べ物は、奴隷制時代からの黒人食。良い心象を抱くことができない。「オバマ・フライドチキン」 ＝ 差別にあたるという。

　大統領ご自身は困惑しているようで言明はさけているが、現在もごたごたは継続している。

　
　食は、さしずめ、その国の文化を色濃く反映してしまう。

　「すいとん」と聞いただけで、戦中という忘れ去られた淀みの中に自分を放り投げてしまう方々のように。。。


　オリンピック水泳競技で、アメリカ代表の中に、黒人スイマーを見ることができない理由をご存知だろうか？
　
　黒人と同じ水につかりたくないという、白人の愚鈍なエゴから、スイミングスクールが暗黙に、黒人の入会を断っている理由で、黒人スイマーが育たないのだ。

　
　　　月並みだが、オバマ大統領にはがんばって欲しい。


　｛黒人という表現は不適切で、アフリカン・アメリカンとしなければいけないのだが、あえて、黒人と表現させていただいた。｝