食の旅人

~ 食べることは生きること、生きることは旅すること、そうだ食べることは旅すること~
  野村洋文

アユ

2009-06-29 07:57:23 | 日記
 四万十川での一本釣り。

 長良川での鵜飼い。


 アユで連想される夏の風物詩。

 白い陽光を吸収した川もから、アユの呼吸音が聞こえる。

 
 幼少時は海で育ち、成人すると川で生活する。四季に合わせて、その一生を終える。

 一年で、サッと散るアユの生涯は「滅びの美学」に通じるものがある。そこに、日本人がアユを好む一因があるのかもしれない。

 藻の香りが体に染み込んでいるため、独特の匂いがする。

 英語でも Sweetfish と呼ばれる。 sweet と表現されることから、生臭いイメージは抱かれていないような気がする。


 稚魚は、天ぷらで食すと美味。

 腸の塩辛は、ウルカと呼ばれ最高の珍味。

 
 いつか訪れてみたい鮎料理の名店   「鮎正」


 塩焼きのアユに、がぶりと、かぶりつきたくなった。