食の旅人

~ 食べることは生きること、生きることは旅すること、そうだ食べることは旅すること~
  野村洋文

南から

2009-06-15 08:04:06 | 日記
 イタリアは、古代ローマ帝国滅亡後、小国家や自治都市に分断され、諸外国に支配されたりと、ずっとさえない歴史を歩んできた。

 歴史的に統一されてから、150年ほどしかたっていない。
 長靴の形をした国になって、わずか150年。。。

 
 パスタ、ピザはイタリアを代表する食。これは周知の事実。しかし、この二つ、統一されるまで、フィレンツェ、ミラノなど北イタリア都市には存在しなかった。ナポリ、シシリー等南イタリア地方の郷土料理だったのだ。

 「麺のこしを残して、やや硬めにゆでる」= アル・デンテ  バブル以後、ワンレンボディコンギャルと石田純一の普及活動のおかげで、すっかり定着した注文方法。

 今でも、アル・デンテを好むのは、南イタリア地方で、北イタリアではメジャーではない。南に比較して、神経質気質が幾多いそうな北の方が、なんとなく調理法にも口うるさそうな感じなのだが。。。


 「アル・デンテ」のデンテとは、dente ⇒ dental= 歯という意味。

 歯にプツンとあたるぐらいのゆで加減を意味する。日本でいう = 歯ごたえ

 
 イタリアンレストランで、スパゲッティの注文時、歯ごたえよく、、、と言ってみよう。。。     やはり、何かかっこ悪い。