食の旅人

~ 食べることは生きること、生きることは旅すること、そうだ食べることは旅すること~
  野村洋文

街道

2009-12-07 07:50:09 | 日記
 最近、以前にもましてオタク度が強くなってきた。

 
 同じ時間帯のフジ、日テレのバラエティなら、迷わず東京12チャンネルの「街道シリーズ」や「東京の街をヘリコプターから眺めるシリーズ」を選ぶ。


   街道、、、、、

 
 ローマのアッピア街道、ドイツのメルヘン街道、カナダのメープル街道、映像に浸るだけで、その道が置かれてきた長い時間を綴り直した気分になり、満足する。

 だから、実際にそこを訪れたいという気持ちは特に湧いてこない。



 ただ、どうしても一度、自分の足で踏破したい「街道」がある。


  「鯖街道」


 江戸時代、いやそれ以前から福井県若狭湾でとれた鯖を、まる一日ひたすら走り通し、京都まで運びとどけていた。

 新鮮な鯖を口にできると、京都の人々はたいそうに喜んだ。


 その、飛脚が走る道に、いつしか名前がつくようになる、「鯖街道」。


 出発点は、福井県小浜市、そうオバマ大統領が全国区にしてくれた街。


 到着点は、京都の出町柳。


 途中、宿場町の熊川では土蔵や塗り壁の商家など、この街道が持ち続けてきた顔の一部に、今でもなお出会うことができる。


  飛脚ではないのだから、3,4日かけてゆっくり京都に向かえばよい。



  さてさて、鯖に関して認めたくないが、認めざるをえない事実がある。


 
 若狭の鯖、ブランドとして有名な関鯖、つまり正確には日本産の鯖よりも、ノルウエー産の方が、脂がのっておいしいそうだ