食の旅人

~ 食べることは生きること、生きることは旅すること、そうだ食べることは旅すること~
  野村洋文

世界三大~

2009-05-13 07:09:39 | 日記

 日本人は世界三大~という言葉が好きだ。大方そこに自国の人物や由来物をいれる。有名どころでは、世界三大美女。ニューヨークのど真ん中で、クレオパトラと小野小町のことをたずねてみれば、皆同じ返答をするだろう。

 世界が特認する、世界三大~の中に我が国がエントリーされているものがある。
漁場だ。世界三大漁場を挙げると、
1.三陸沖
2.アメリカ東海岸とそれを北上するカナダ海岸(北大西洋)
3.イギリス、ノルウエー近海

 ここで、面白いことに気付いた。言わずとしれた日本はお魚大国(最近はいろいろないみで?でもまだまだ、、)。ボストンやトロントでも非常においしいお魚を口にできる。ノルウエーもノルウエー産サーモン等、お魚に関してはよく耳にする

 問題はイギリスである。ご存じ、イギリスの料理はまずくて有名である。出色した漁場に恵まれながら、僕は、イギリス由来の有名なお魚料理を聞いたことがない
これこそ、世界三大~不思議の一つではないだろうか。
 ニュートンやシュークスピアを生んだお国。独創性の才幹には長けているはず。
産業革命以降、各国を侵略し、数々品々の略奪に奮闘した結果、自国の料理に対する繊細さを落としてきてしまったのだろうか?

 白金や成城の有閑マダム達のお気に入り、アフタヌーンティ、これだって、ポルトガルがはじめたことを、イギリスがまねただけである。いつのまにか、イギリスのオリジナルみたいになってしまったが。。。。

 肉より魚、これが長生きの秘訣。食感の違いはあれ、養殖と天然に栄養面で突飛した違いはない。とにかく魚、魚、魚を食べよう~

コカ・コーラ

2009-05-12 07:52:36 | 日記

 「おーい、みんな、コカ・コーラを飲みすぎるとインポになるぞ。」
前回、ご紹介した英語の先生の自信に満ちた甲高い声が教室中に響き渡った。女性経験のない、僕ら男子校生は、この根拠のない優越感に対し畏怖の念を抱いた。

 コカ・コーラには性欲減退作用がある。⇒ ベトナム戦争で長期間、男だらけの生活
を強いられる兵士たち。⇒ 性欲を抑えきれず、現地民への強姦等、非人道的行動に走る。⇒ それを阻止するために、彼らにコカ・コーラを飲ませ続ける。⇒ 国策に近い挙行

 これが、先生のお話された内容だ。だから、コカ・コーラを飲み続けるとインポテンツに陥るというのだ。確かに、思春期時代、親から「コカ・コーラを飲んじゃだめ」とよく言われたものだ。「何で?」と問いただすと「どうしても」としか返ってこなかった。

 あの授業から25年ほど経ったが、コカ・コーラとEDとの確かな情報を耳にすることは
ない。あの自信に満ち満ちた先生の声だけが、今も脳裏にやきついている。

 コカ・コーラ社は民主党と、ペプシコーラ社は共和党とじっ懇の仲らしい。
アメリカが、よくも悪くも輝いていた頃、不幸にもベトナムでは戦火が拡大していった
ケネディ ⇒ ジョンソン ⇒ ニクソンと大統領は代わっていく。この中で、ケネディと
ジョンソンは民主党員だ。コカコーラの大量生産 = 民主党。。。。。なんかきな臭さを感じてしまう。これは僕の勝手な想像であるが。。。。。。

 
 僕の4期上に、コメンテーターとしてご活躍の八代英輝、国際弁護士がいる。彼の下ネ
タの下手さは、コカ・コーラの話に原因があるのではないか、、、、、

  

奇数

2009-05-09 07:08:37 | 日記

 スーパーでの刺身の切り盛りセット、刺身定食、常日頃刺身に囲まれながら生活している。ハレの食べ物として、刺身は王座に君臨し続けている。

 何気なく盛られている刺身、実は、一定の決まりごとがあるのをご存じだろうか
ポイントは「奇数」。日本人はいにしえより、奇数を縁起のよい数として好んで使っていたことが背景にある。

 たとえばマグロの刺身、盛るなら3きれ、5きれ、7きれ、、、という具合だ。盛り付けは5きれだったら、2きれを手前に、3きれを後ろとわけておく。数種類の盛り合わせの場合も、種類は、3、5、7、、、種類がよい。マグロとサーモンと甘エビ、これならひな形におさまる。マグロ、サーモン、甘エビ、カツオではアウトだ。
 
 知らなければ事なしに済んだのに、知ってしまったがためにということが人生には応々にしてある。パンドラの箱を開けてしまった瞬間だ。
 有名割烹店のカウンターに心はずませてスタンバイ、、、でてきた盛り合わせが
マグロ、イカ、トリガイ、うに、だったら、、、、、、定額給付金をこんな店に使うんじゃなかった、と思うことになるかもしれない。
 フレンチやイタリアンのテーブルマナーには一家言呈する有閑マダムも、刺身の法則は意外とご存じないかもしれない。
 あまり気にすると、強迫観念症におちいり、スーパーの刺身盛り合わせセット半額セールにも手が出せなくなるのでご注意を!

 僕は、球界の偉大な選手の背番号に関してある法則を見出した。
王(1)、長嶋(3)、清原(5)、イチロー(51)、松井(55)

 今日からあなたも奇数強迫観念症予備群だ。


リコピン

2009-05-08 11:26:43 | 日記

 リコピン。。次長課長の傑作コント、不動産屋シリーズに登場する金髪おかっぱ頭をしたロシア人のことではない。もちろん、トマトに代表されるリコピンである。天然に存在する色素で、当然のことながら赤色をしている。体内のさび付き原因である活性酸素を除去する働きがある。抗酸化作用だ。美肌効果、抗がん効果等を有するスーパーパワーの持ち主。トマトを食べた瞬間、気分がしゃきっとするのは気のせいだろうか?

 意外なことに、このリコピン、天然のトマトより加工したトマトケチャップの中における含有率のほうが高いのだそうだ。ドレッシングはトマトケチャップに統一しようか
。マヨラーの僕にとって、しかもカロリー、コレステロールカットの腰抜けバージョンより、あの昔からの純粋な原石を愛する僕にとっては苦渋の決断である。。。
 結果は、これからもマヨネーズでいくことに決めた。

 トマトは長いあいだ観賞用とされてきた。トマトは見られながら「うーん。きれいだな」と一興にされていたらしい。初めて食用にしたのは18世紀イタリアだというから、まだ、歴史的には浅い食物なのだ。
 
 トマトをぶつけあって大騒ぎをするお祭りがスペインにあるが、農耕民族として農作物を大切に漸進してきた我々にとっては驚嘆させられる奇祭である。映像から、大量のイクラ様赤色に埋もれている人間社会の珍妙さが感じられてしまうのは僕だけだろうか。年に一度とはいえ、莫大量のトマトである。金額にしてはかりしれない。あの光景をみて、日本の捕鯨対策に躍起している環境保護団体の方々は何も感じないのだろうか?鯨は動物で、トマトは植物だからノーマークなのか?トマトだって自然界に生を受けた一つの生命体である。トマト祭りが、れっきとした文化行事というなら捕鯨漁だって、日本、いや人類が有史以来命がけで守りぬいてきた伝統文化である。

 ただ、投げ合う食物がカボチャなら、トマトより悪意に感じる私見は少ないのかもしれない。そうそう、前回のことわざ、女房とカボチャはあたりはずれがある。でした。
女房のところは、まちがいなく旦那ではなく、女房です。

 リコピンの話がまとまりを逸してしまったのでこれで終わりにする。

ドクターペッパー

2009-05-05 08:05:21 | 日記
 ドクターペッパーという飲み物をご存知だと思う。独特な風味にして、癖のある味。のどが渇ききった時に、のど越しで、心から喜べる人は少数派だと思う。この飲み物、ちょっとした歴史があるのである。

 1900初頭、アメリカで、ペッパーという医師がいた。彼は医業のかたわら、薬局を営んでいた。そこで、ハタチそこそこの青年が働いていた。たまたま、その薬局にペッパーさんのお嬢さんが遊びにやってきた。青年は、一目でそのお嬢さんに恋をしてしまった。「自分はただの雇われ人、、、彼女とは身分が違いすぎる。」当時は、現在と比較にならないほどに、身分、職業、家柄等が、サンクチュアリーとして存在していた。この厳然な事実に普通の人間なら、そこであきらめるのだが、彼は違った。「何とかしてお父様に認めてもらえるようになろう。」彼は、苦業のすえ、薬効がありしかも美味しく飲める飲料を開発した。これが、爆発的にヒットし、彼は彼女のお父様に敬意を表し、この飲み物に、ペッパー医師、すなわちドクターペッパーと名づけた。
 
 そこで、僕の記憶は途切れている。彼は、ペッパー医師のお嬢さんと結婚したのか?
富と名声を得たがため、多くのハリウッド女優などと浮名をながしまくったのか?お嬢さんと結婚したあと、多くの女性と浮気をしたのか?、、、ただ、商標登録する時点で、自分の名前をつけずに、ペッパー医師とつけたのだから、彼はそういう心根の持ち主なのだ。きっと、純愛を貫き幸せな家庭を築いたと思う。いや、思いたい。一番なって欲しくない結末は、ペッパー医師にすべてをもっていかれ、この青年が起業以降、表舞台からけされてしまうことだ。

 ドクターペッパー、味は昔とほとんど変わってないらしい。実際、薬効があるとはとても思えない。幼いころ、「そんなのばかり飲んでいると、頭が悪くなるよ。」とよく言われたものだ。きっと、ドクターペッパーを飲みすぎてしまったのかもしれない。小学生時代、埼玉の田舎にはじめてドクターペッパーが登場した。「コカコーラから、すげえ飲み物がでたぜ!」子供にありがちな、間違った解釈である。ドクターペッパーとは、コカコーラの改良版だとみんな思っていた。カップヌードルがアメリカから来た食べ物で、カップスターがそれを真似して日本でつくったという勘違いをしてたのと同じように、、、、、
 北米にいくと、セブンUPという炭酸飲料がここかしこにあるが、これも、ドクターペッパー社の商品である。まっ、何か事をおこして環境を変える、あるいは社会をかえるという場合、既成の常識を一度排出し、一歩外れてみるコペルニクス的思考が必要なこ
とは、言わずもがなである。


 昨日、従妹の結婚式に際して、何かロマンティクな薀蓄はないかなと考えたら、ドクターペッパーが浮かんだので書いてみた。