平成最後の診療日です。
さすがに10連休は怖いので、今日と明日は開けています。
温故知新の精神で平成を振り返るシリーズ第6弾です。
・アマルガム充填
今は保険点数からも無くなりましたが、ほんの数年前までは掲載されていました。
僕の医院でもアマルガムの原材料を処分したのは数年前です。
近年は出番が少なくなった処置でしたが大変お世話になりました。
アマルガムとは銀スズ合金粉末と水銀を混ぜて粘土状にしたものを詰めると硬化するという不思議な不思議な現象を利用した充填処置です。
水銀と聞いてびっくりされる方も多いと思いますが水銀中毒を起こす有機水銀ではなく無機水銀を用います。
それでも近年色々な製品から水銀は使用されなくなり、それに伴って処理施設も国内に2か所ほどになってしまったようです。
考えてみれば、血圧計、体温計、水銀灯、水銀電池、水銀スイッチなどなど有りましたが他の物に代わってしまいましたね。
脱水銀が平成の間に進んできました。
すこし話を治療の方に戻します。
このアマルガム充填処置、予後はテクニックに左右されますが、処置自体が楽ちんだったのです。
取れない様に内開きにむし歯を削って押し込めば出来上がり。
今、主流のレジン充填の様にプライマーを塗って乾燥して光照射してという前処置も不要なのです。
ですから僕は泣いて動いちゃう子供の充填処置によく使いました。
とにかく手早く詰めることができたのです。
このアマルガムは硬化時膨張といって硬化する時に少し膨らむ性質を持っています。
普通の化学反応で固まるものは硬化時に収縮してしまうのです。
ですからミクロの世界で隙間ができにくいというメリットが有るのです。
そんな訳で僕は高齢者のクラウン(冠)の辺縁から内部にむし歯ができているケースにも好んで使っていました。
詰め込んでおけば固まってくれます。
光照射も要らないので金属冠の中でも硬化してくれるのです。
24時間後に完全硬化したアマルガムは研磨するとちゃんと銀合金の輝きを放ってくれます。
でも、しばらくすると表面が酸化していぶし銀になってしまいます。
そんなこんなで日本中の歯科医院で行われていたアマルガム充填処置ですが、廃棄の問題から早めの処分の通知が来たので日本中の歯科医院がこの数年に処分したと思います。
さすがに10連休は怖いので、今日と明日は開けています。
温故知新の精神で平成を振り返るシリーズ第6弾です。
・アマルガム充填
今は保険点数からも無くなりましたが、ほんの数年前までは掲載されていました。
僕の医院でもアマルガムの原材料を処分したのは数年前です。
近年は出番が少なくなった処置でしたが大変お世話になりました。
アマルガムとは銀スズ合金粉末と水銀を混ぜて粘土状にしたものを詰めると硬化するという不思議な不思議な現象を利用した充填処置です。
水銀と聞いてびっくりされる方も多いと思いますが水銀中毒を起こす有機水銀ではなく無機水銀を用います。
それでも近年色々な製品から水銀は使用されなくなり、それに伴って処理施設も国内に2か所ほどになってしまったようです。
考えてみれば、血圧計、体温計、水銀灯、水銀電池、水銀スイッチなどなど有りましたが他の物に代わってしまいましたね。
脱水銀が平成の間に進んできました。
すこし話を治療の方に戻します。
このアマルガム充填処置、予後はテクニックに左右されますが、処置自体が楽ちんだったのです。
取れない様に内開きにむし歯を削って押し込めば出来上がり。
今、主流のレジン充填の様にプライマーを塗って乾燥して光照射してという前処置も不要なのです。
ですから僕は泣いて動いちゃう子供の充填処置によく使いました。
とにかく手早く詰めることができたのです。
このアマルガムは硬化時膨張といって硬化する時に少し膨らむ性質を持っています。
普通の化学反応で固まるものは硬化時に収縮してしまうのです。
ですからミクロの世界で隙間ができにくいというメリットが有るのです。
そんな訳で僕は高齢者のクラウン(冠)の辺縁から内部にむし歯ができているケースにも好んで使っていました。
詰め込んでおけば固まってくれます。
光照射も要らないので金属冠の中でも硬化してくれるのです。
24時間後に完全硬化したアマルガムは研磨するとちゃんと銀合金の輝きを放ってくれます。
でも、しばらくすると表面が酸化していぶし銀になってしまいます。
そんなこんなで日本中の歯科医院で行われていたアマルガム充填処置ですが、廃棄の問題から早めの処分の通知が来たので日本中の歯科医院がこの数年に処分したと思います。