ちょうど一年前は国内に新型コロナ感染症患者が発生た直後で、予定の行事は進行していました。
お泊り宴会の幹事をした話(過去記事)
すでにあの頃、医療用マスクの通販での購入が難しなっていて、休み明けの診療所にはマスク・グローブの取り扱いを中止するとのFAXが複数の通販業者から入ってきました。
私は長期化必至だと直感的に思ったのですが、中には甘い考えの人も多くいました。
どうせできっこない夏のボーイスカウトの大会の集金を強行しようとしていたので、日本連盟や愛知連盟に止めるようにメールを送った事もありました。
9月入学で全ては解決するような事を言ってる知事も教育評論家も居ました。
宴会が無くなるので高級肉が余るからお肉券を配ろう!いやだったらお魚券も配らなきゃ!なんて言ってる農水族議員も居ました。
全く出口戦略のない泥縄式のやりかた。
終わらせることの難しさ(過去記事)
あくまで町の歯医者の考えですが終わらせるには2通りしかありません。
一つは「ただの風邪」にしてしまう方法と「みんなで感染(かか)れば怖くない」方法です。
前者は今の2類の取り扱いからインフルエンザ並みの5類に格下げする方法。
後者は集団免疫といって感染して抗体を獲得するか、予防接種(ワクチン)で抗体を獲得する方法です。
一番、理想的なのはワクチンだと思います。
例えば2年なら2年と完全なるワクチン接種スケジュールを組んでその間はGoToは一切やらずに所得補償をする。
国民が集団免疫を獲得したら一気に経済をぶん回す。
とにかく終わりのあり方を決めないと借金するのか店を畳んで業種替えするのかさえ事業主は決めれないのです。
ああ、ちょっと批判的な事を書いてしまいました…。
あと、尾身先生も「急所」を抑えてと表現していますが、この「急所」のキーワードは私からすると「粘膜」と「唾液」です。
健全な皮膚はバリアになっていますので今回のウイルスが付着しても体内に入ってきません。
出入口は「粘膜」です。
口・鼻・目が出入り口です。
ウイルスが一個ずつ舞って来るかというとそうではありません。
「唾液」に含まれたウイルスが「唾液」ごと飛んでくるのです。
「粘膜」→「唾液」→「粘膜」が感染ルートです。
接触感染も「粘膜」→「唾液」→「手指」→「物」→「手指」→「粘膜」と中継役が増えてるだけです。
不用意に「粘膜」(口・鼻・目)を晒さない、不用意に汚染された手指や物を「粘膜」に持っていかないのが「急所」の抑え方です。
そんな訳で、私は比較的早い段階からフェイスシールドの有用性を感じました。
大賀式簡易型フェイスシールド作成法(過去記事)
入手困難でしたので100円ショップの材料だけで作る方法を編み出し、歯科医師会のライングループで紹介したところ、会長がマニュアル化して拡散されました。
今でも複数の地区の歯科医師会ホームページに作り方が掲載されています。
この一年間、私たちは出来ることをしてきました。
小松左京原作の「復活の日」のパンデミックに対峙する医師のセリフに「どんなことにも終わりはある、どんな終わり方をするかが問題だ」とあります。
どんな終わり方をするのかすごく気になります。