掘り出し物 【DIY】

買取屋さんというのか、中古屋さんで掘り出し物を見つけました。


昔からよくある山型の工具箱です。


お値段、３８０円！


例によって好きなOB色に塗装します。





アウトドア用品でも入れましょうかね。

また、つまらにものを塗ってしまった・・・。

過去記事より「停電顛末記」

まずは、今回の台風で被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。

幸い当地は難を逃れたようです。
診療も平常通りできます。

台風が来ると2018年の出来事を思い出します。

過去記事「停電顛末記」はここをクリック！

君は天才を見たか

テレビのクイズ番組などで東大王などを見るとT君を思い出す。

歯科医師になるために歯学部に行くのだが、その頃の話である。
同期入学のT君とは一緒によく遊んでいて、お互いのアパートを行き来して歯学部の友人を集めて酒盛りをするような間柄だった。
特に真面目に勉強するわけでもなく、講義中も居眠りだってする様な、劣等生の僕と変わらない学習態度だった。

歯学部と言うところは、概ね勉強ができる学生が入学しているが、僕みたいな私立歯学部にしか合格しない劣等生もいた。
中には、「なんでこんなに勉強できるのに、私立歯学部なんだ？国立医学部に余裕で行けるだろうに」と言うような秀才もいた。
勉強ができると言っても、けっこうピンキリなのである。

実際、留年率が高く卒業時の約半分は留年経験者である。
それもそのはず、その学年で1教科でも落とせば留年なのだ。
他の学部なら、取り損ねた単位を取りながら次の学年に進級できるのだろうが、歯学部専門課程は全て必須で、全コマ埋まっているのでリカバリーが利かないのである。
１教科だけ落としても留年し、そして全教科受け直して、全教科合格しないと進級できないのである。
落とした１教科だけ翌年何とかすればいいのではなく、全てをやり直すのだ。
だから中には３年生を３回目とかいう猛者も居た。

一夜漬けタイプの僕は、なんとかストレートで６学年を６年間で卒業し、国家試験も１発合格だった。（一応、僕の名誉のために・・・）

定期試験前夜、T君のアパートで一緒に勉強をした。
いつも僕と遊んでいるT君なのだが、一夜漬けをしようと必死でカリカリやってる僕の横でゴロンと転がって分厚い医学書をパラパラとやったと思ったら「もう寝るわ」と言って、コタツで横になってしまった。

それなのにT君は、低空飛行の僕よりはるかに良い点数を取る。

きっと陰で勉強をしてるのだろうと思う読者もいるだろうが、年がら年中つるんで遊んでいるT君にそんな時間は無いのである。
「こんな優秀な人が世の中には実際居るのだなぁ」と２０代前半で思い知らされた。

T君は毎年、成績優秀奨学生、そして卒業式でも金時計組だった。