「早すぎたモールス通信との出会い」
郷里のわが家のすぐ近くに町の郵便局があった。その前を通りかかると、たいてい正面入口の左隣の部屋からトンカラトンカラとリズミカルな音が聞こえた。いつの頃からか、その音は電報を送る機械からでている音という程度のことは知っていたのだが、それ以上のことは知らなかった。
その正体を知ったのは、熊本電気通信学園へ一緒に合格したK君と、誰かの計らいで郵便局を見学させてもらっ . . . 本文を読む
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