モールス音響通信

明治の初めから100年間、わが国の通信インフラであったモールス音響通信(有線・無線)の記録

幸田露伴と電信

2015年12月24日 | 寄稿
◆寄稿 桑原守二  幸田文氏の中央電気通信学園に保存された古い記録 文藝春秋12月号に明治の文豪、幸田露伴の曾孫にあたる随筆家の青木奈緒氏の一文があった。同氏の祖母である作家の幸田文氏(露伴の次女)が父につ いての思い出を語った話であるが、表題の「ツートントンの娘」というのが目を引いたのである。幸田露伴は18歳のとき北海道の余市に電信技師として赴任し たが、これを生涯忘れず、文氏に「ツート . . . 本文を読む