金沢駅前の「鼓門」
仲代達矢さん主宰の無名塾公演「いのちぼうにふろう物語」を観るために石川県能登へ行ってきました。能登演劇堂まで出かけないと観られないここだけの限定公演です。ずっと以前にテレビのドキュメンタリー番組でこの劇団と劇場のことを知って一度は出かけたいと思っていました。仲代さんは御年89歳、機会を逃したくないと思っていたところ9月の初めに新聞広告を見つけて行くことに決めました。友人に「行けるときに行かなければあなただって歳だしねぇ」と言われれば・・・そうでした。
チケットは広告を見ながら電話で予約できても、劇場はどこにあるのかそこまでどうやって行くのか、考えるのも楽しい事です。調べてみると名古屋から金沢まで行けば金沢からは劇場への直通のバスが出るとのこと。
せっかく金沢まで行って乗り換えるならバスの時間まで少しだけでもと欲張って金沢見物。今まで金沢は通過してしまい街や名所を歩いたことは無かったのです。お天気次第でもあるけれどあまり時間もないので金沢城、兼六園などはまたの機会にして、疲れすぎないようにバスの時間に遅れないように・・・で、近江市場で昼食と少し先の長町武家屋敷町跡へと決めました。
金沢駅からバスに乗りまずはお昼を食べに近江町市場へ。ここの鮮魚店の店先では生ガキも生うにもその場で食べられます。が、予算不足ともしもお腹に何かあれば今度の旅が台無しになると思えば手を出さずに見るだけにしてネットで見ておいた創業昭和5年という「近江町食堂」でお刺身定食をいただいました。お刺身と御飯が期待通りに美味しかった。
お刺身かお寿司か…迷う・・・
近江町市場
時間が無い時間が無いと、食事がすめばすぐに市場前からバスで香林坊まで行き、そこから歩いても近い長町武家屋敷町跡を歩きました。
電柱が撤去されてよく整備された用水沿いに並ぶ土塀や武家屋敷跡。にぎやかな百万石通りから少し入っただけでそこは別世界でした。
土塀が続く
加賀藩千二百石 野村家跡
パンフレットによると武家制度解体の後、加賀藩豪商久保彦兵衛の屋敷の一部を移築したとあります
庭園は「ミシュラン・グリーンガイド、ジャポン」の格付けで2つ星
米国の庭園専門誌でも日本の庭園3位なのだとか、ゆっくり見せていただくには…時間が…
町の中を流れる「大野庄用水」
金沢には犀川と浅野川を水源として55本の用水があるとのこと
大野庄用水橋の上から
大野庄用水の二の橋から六の橋まで歩いて、また百万石通りのバス停へ。
尾山神社前のバス停では金沢駅までのバスが頻繁に来て予定通りの時間で金沢駅に戻ることができました。
次回金沢に来るときは時間を取ってお城も庭園も美術館へも回ってみたくなる街でした。
JR金沢駅から演劇堂までは予約の直通バスで。
13:30発→15:00演劇堂着 公演は16:00から。
ここからはまた(2)へ。