のとじま水族館の前の高台から・七尾北湾
2日目、目が覚めたのは5時、せっかく温泉宿なのだからと本館の温泉に入りに行きました。前夜は疲れて泊った別館の温泉で済ませていたのです。本館の豪華で広いロビーを通りすぎ、温泉に行くと誰もいない。いくつもの湯舟をあちこち浸かっては移動して、露天風呂には寒すぎる風に首だけ出していると海の向こうの陸の上が少し明るくなりました。雨が降らないならスケッチに行こうっ!と湯から上がると数人の方が入って来られてなぜだかホッとしました。前夜も別館の湯は独りだけでしたから。
6時前、気温13度?で海からの風が強い。カーディガンの上にパーカーを着てちょうどいい。
宿の近くの海沿いを散歩しながら、7時からの朝食までスケッチしては歩く。
いつも食べ過ぎるホテルのバイキングは抑えて押さえてものどぐろの干物が美味しいし御飯も美味しい。食後のコーヒーが美味しければ甘いものもつまみたい。やはり食べ過ぎでした。
大きな旅館やホテルが・・・
能登島大橋が見える
部屋に戻り荷物の整理して今日の目的地の水族館行きのバスまで部屋の窓からスケッチ。夜には気づかなかったけれど4階の窓からは公園の松林越しに海が見える。遠くには能登島に渡るツインブリッジも見える。曇っていても雨の心配はないらしい。
部屋から温泉街を望む
和倉温泉から「のとじま水族館」へは路線バスで全長1キロの能登島大橋を渡り、約12キロのドライブです。山を抜けるたびに海沿いの小さな漁村に出てまた山へ海へと変化にとんだ道。乗客は途中で買い物帰りらしい男性が下りた後はシニア夫婦と私だけ。
そのご夫婦はガラス美術館で下車されたので終点で降りたのは私だけでした。そして帰りのバスは同じ運転手さんで乗ってから和倉温泉駅で降りるまで35分間乗客は私一人。
のとじま水族館へ行く気になったのは長期予報で5日、6日は雨予報だったため雨が降ってもよい場所は・・・と、水族館になりました。いつかここにはジンベイザメがいるとテレビで見て行ってみたいと思ってもいました。大きくてゆったり泳ぐジンベイザメを一度見たいと思いながら沖縄にはもちろん大阪にも行ったことが無かったのです。
能登島水族館
水族館に入るとすぐの大水槽にジンベイザメ2匹。大きなエイや小さな魚といろいろなサメも一緒に悠々と泳ぐ。やっと見られたと思いながら上の階から少しずつスロープを移動して見ているとはじめは大きく見えたのに、想像していたよりも小さくてこのくらいの大きさだったのかと思えてきました。
あとで検索するとこの水槽は直径20メートル水深6メートルなので、水槽で飼育できる限界の大きさになると海に返すのだそうです。今いるジンベイザメは9月末に来た新入り。能登の沖で捕獲された4・1メートルと3・9メートルの2匹だとか。数年前に孫たちが沖縄で見たジンベイザメが「大きかった~!」と言っていたのは8メートルもあったサメだったようです。自然界では10メートルを超すものもあるとか、出来ることなら自然の中で見てみたいものです。意外に小さいとは思いながらも、色々見た後にまた戻って時間があるだけこの大水槽の前の椅子に座って長い時間私も青い世界に浸っていました。
ジンベイザメ館青の世界
イワシのビッグウェーヴ
ペンギンのお散歩タイム
イルカのショウ
ショウが始まる前に
水族館がつまらなかったら1便早いバスに乗って途中で降りてスケッチしようかとも思っていたのですが、意外に水族館は面白い。
展示を見るだけではなくて遠足の小学生と一緒にペンギンのお散歩やゴマフアザラシのお話を色々聞いて、イワシのビックウェーブ、イルカ・アシカのショウ等々と、イベントやショウを見ているだけでも楽しく時間が過ぎました。
帰りのバスまで館の外に出てちょっとスケッチ。雲は多いし風は強いけれど雨が降らないだけありがたい。海は暗い空を映して灰色に近い中に小さな島が点在している。もう少し上の場所から見ればよく見えるだろうとすでに一万歩以上歩いて悲鳴をあげそうな脚をいたわりながら階段を上っていると脇の草の中にふと目に着いた四つ葉のクローバー。どうして目に留まったのか不思議ですが、とっても嬉しい。少し虫食いなのも私らしくていい。
苦労して階段を上った割には見晴らしは今一つでしたが四つ葉のクローバーに出会えたのでもう十分満足。嬉しい気持ちで帰りのバスに乗りました。
橋を渡って能登島とお別れ
JR和倉温泉駅から「特急かかりび」金沢で「特急しらざぎ」に乗り換えて名古屋に着いたのは午後8時前でした。
目いっぱい遊んで思った以上に充実した1泊2日のひとり旅でした。
和倉温泉駅
この後もう1回(4)が続きます。