【じごく耳】基本的人権は~現在及び将来の国民に対し侵すことのできない永久の権利として信託されたものである

国権の発動たる戦争と武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

IAEAさんも「なかなかの悪ですね」☆脱原発テント前の寸劇を文字に起しました

2013年01月14日 | ☆ツブヤキ・つぶやき☆

 寒風の中、『ふくしま集団疎開裁判』の脱原発テント前で抗議行動をされている方々が寸劇を行っています。文字に起してみ

たら、更に、IAEAのあくどさがハッキリしました。

*脱原発テント前の寸劇「IAEAさんもなかなかの悪ですね」(以下、文字起しです)

 IAEAがチェルノブイリで、どんな被曝隠しをしてきたか、どんな悪事を働いてきたか。これから、ますます、福島に強まってい

く被曝隠しや酷い国際的圧力の実態が分かります。

男性「今から26年前に起きたチェルノブイリ原発事故当時の話だ。」

女性「チェルノブイリ原発事故、そこから学べることは、たくさんありましたものね。」

男性「これまで、チェルノブイリ事故から、放射能の被害について、学んだよな。今日は、その当時の事故に、どのように対応し

   ていたかを見ていこうと思うんだ。」

女性「なるほど。その当時は、ソ連でしたっけ。」

男性「そうだ。当時のソ連は、“鉄のカーテン”といわれるぐらい、秘密主義だったんだ。チェルノブイリ事故が起きた時に、最初

   にソ連政府に接触してきたのは、どこか知ってるかい?」

女性「当時は、放射能が世界中にばら撒かれたから、近くのヨーロッパのどこかの国が文句を言うなり、助けを差し伸べようとし  

   たり、じゃなかったんですか?」

男性「最初、ソ連政府に接触してきたのは、IAEAなんだ。」

女性「IAEAって、郡山に来たIAEAですか?」

男性「1957年に当時のアメリカ大統領の呼びかけによって、“原子力の平和利用を推進する目的”で設立されたのが、国連の

   IAEA専門機関だ」

女性「原発推進の?」男性「そうだ。」(*IAEAは、世界保健機関・WHOに原発被害の発表に圧力を掛けている)

女性「憎き原発推進の親玉じゃないですか。もしかして、この当時から情報を隠せとかソ連政府に働きかけたんじゃないです

   か?」

(*以下、当時のIAEAとのやりとりです。)

ソ連政府「えらい事故が起きてしまった。このまま、事故を隠し通せないかな。」

IAEA「このまま、事故原因や被害状況を隠し通せるおつもりか?ヨーロッパの西側諸国が黙っていませんよ。」

ソ連政府「判ってる。たくさんの放射能をばら撒いてしまったのは全くの事実で今後、起こり得ることは、目に見えている。」

IAEA「違いますよ。そこじゃありません。確かに市民は、これを機にして声を大にして『原発反対』を叫ぶでしょう。しかし、我々

    だって原発を持っているんです。たくさんの西側諸国が、これから原子力の平和利用を勧めて行こうという、それが出来

    なくなる。隠していても、結局、スキャンダルとして報道されてしまう。我々としては、それは大変困るのです。」

ソ連政府「では、どうすれば?」

IAEA「我々に任せてください。ただし、以下の条件を約束してください。西側諸国の大騒ぎは、我々が鎮めましょう。」

ソ連政府「その条件とは?」

IAEA「一つ、ソ連政府は、情報公開の協約を結ぶこと。」

ソ連政府「それは、ちょっと・・・」

IAEA「心配ありません。今の時代、どのみち情報公開しないでは、やっていけません。だとしたら、私共IAEAを窓口として情

    報公開することが、ソ連政府にとってベストな選択です。なぜなら、他の国々や市民団体から情報公開を要求されても

    IAEAを通じてやっているからと、断る口実が出来ます。」

ソ連政府「なるほど。」

IAEA「ただ、近い将来、ソ連の専門家を含めた『事故検討会』をIAEAで開くこと。」

ソ連政府「事故の検討会?」

IAEA「ただし、IAEAの枠組みの中で。」

ソ連政府「IAEAの枠組み?」

IAEA「IAEAの目的のことですよ。原発推進の体制を守るということ。」

ソ連政府「原因が判ってしまうのでは?」

IAEA「まだ、信用してもらえないようですね。チェルノブイリ事故の原因と結果について、事故を可能な限り小さくみせる。その

    為に、あらゆる努力を私達は、惜しみません。しっかりと外に示す為にも事故検討会を開いて、事故の原因と結果を確

    認する必要があるのです。ただし、あくまでもIAEAの枠組みでやるんですよ。だから、ノープロブレム!」

ソ連政府「有難い。それにしても、うちに劣らず、IAEAさんもなかなかのワルですな。」

IAEA「ソ連政府さんには、負けますよ。」 (*ワル同士の会話は、ここまでです。)

 

男性「こうして、チェルノブイリ事故から4カ月後にソ連代表団も参加して、オーストリアのウィーンでIAEAの国際検討会議が開

   かれることになったんだ。(世界62カ国から参加)この後、ソ連政府は、検討会に向けて報告書を作成した。事故を極力小 

   さく見せる為に情報を作成している。一つは、事故の原因だ。原因が原子炉の構造的な欠陥にあるというのに、これを運 

   転員の操作ミスのせいとした。」

女性「個人の責任になすりつけたんですね。」男性「そのとおり。」

男性「二つ目は、事故の結果だ。特に子どもの被曝に関するデータだ。避難が遅れた為に大量の被曝をした事実や安定ヨウ

   素剤を配布しなかった事実。これが知れると、大変な影響があると分かってしまい大騒ぎになるんだ。」女性「なるほど」

男性「こうやって、事故を極力小さく見せて用意周到して準備したお陰で、この国際検討会は、大成功して終わるんだよ。報告

   書の中では、運転員達が犯した危険極まりない規則違反を並べ、“運転員達は、早く実験を完了することを焦るあまり実

   験の準備遂行にあたって指示に従わず”と報告した。それに対して、参加者からは五百を超える質問が出た。『原発の構

   造上の欠陥は無かったのか?』と。そこで、IAEAの事務局長さんが、『答えられない質問は持ち帰って、後で回答するの

   でいいんじゃないですか。』と、優しく提案したんだ。それで、原子炉の構造的な欠陥に関する質問は、すべて無視出来

   た。何故なら、この会議の結果で事故の原因は、“運転員の規則違反である”と、認められたからだ。子ども達の被曝に関 

   するデータも隠され、会議で取り上げられることもなかった。子どもの被曝は隠され、子ども達は救済が受けられず、苦し

   みの中に放り込まれた。結局、原発の運転員と被害に遭った子ども達は、国際原子力ムラの生贄にされたのだ。

女性「酷過ぎですね。始めのやり取りなども茶番ですよ。」

男性「当時、チェルノブイリ原発と同じ原子炉を稼働させていたアメリカは、こっそり、裏でソ連から情報を取っていたのだ。」

女性「アメリカは、情報を一人占めして、不都合な真実は隠して原発を推進したんですね。」

男性「その通り。世紀の大茶番劇だな。その後、子ども達は、ずっと健康被害に虐められている。『身体又は心身の健康に対し

   て故意に苦痛を与え、又は重大な傷害を加える』という“人道に対する罪”になるんだ。」

女性「人道に対する罪?」

男性「“人道に対する罪”に問われると、2003年に作られた国際刑事裁判所で刑事被告人として裁かれることになる。大事なこ 

   とは、私達はIAEAが日本の子ども達にチェルノブイリの子ども達にした事と全く同じ事をさせないように監視しなければ

   いけない。決して騙されてはいけない。」

女性「IAEAは、昔から原発の体制を守る事が目的で、その為に原発事故の影響を極力小さく見せる、健康被害を隠す。これ

   が、昔からずっと続いていたんですね。」

男性「この事は、IAEAの永遠のテーマなんだ。」

女性「IAEAの本性は、今に始まったことじゃないんですね。国際刑事裁判所に裁いてもらうしかないんじゃないですかね。

    WHOも国連機関として、IAEAより老舗なのだからプライドを持ってほしい。」

☆脱原発テント前の寸劇(IAEAさんもなかなかの悪ですね) 動画です。

http://www.youtube.com/watch?v=ELPUTXMRKuM 


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