常陸大宮里山日記

茨城県の北西。久慈川と那珂川に囲まれた、常陸大宮市のなんだか暖かい里山の暮らし。

漆のはなし

2010-12-18 19:10:07 | 里の話
今日の写真は大子町。
国道118号線と線路に挟まれた小さな漆畑。
畑といっても漆の木。地元の人は漆林とは呼ばず漆畑と呼んでいる。


ここで、常陸大宮市と大子町の漆生産関係者の漆掻き講習会が開催されていました。
常陸大宮市と大子町と隣接する福島県、栃木県の地域では、昔から漆生産が盛ん。
今でも、岩手県の浄法寺地域に次いで日本第2位の生産量。
品質も評価が高く、阿波の春慶や多くの漆芸作家がこの地域の漆を使っている。
それでも、安い中国産や生活習慣の変化で漆器が使われなくなって、漆の生産にかかわる人は激減。
近年、この地域の人や漆芸作家さんたちが、このまま漆が消えてしまうのは惜しいと、
さまざまな活動を始めた。この講習会もそのひとつ。

今日は、夏に漆を掻いた(採取)した木で掻き方の練習。
黒い傷は、ベテランが夏に掻いた跡。白い傷が講習生の。

来年2月26日(土)、27日(日)に大子町の「まいん」をメイン会場に
うるしフォーラムが開催されます。
茨城県の山里の知られざる文化を、作家や生産の各分野の人がお話してくれます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする