常陸大宮里山日記

茨城県の北西。久慈川と那珂川に囲まれた、常陸大宮市のなんだか暖かい里山の暮らし。

国長阿弥陀堂

2016-10-16 21:24:49 | 神社仏閣
集中曝涼には最高の天気でした。国長阿弥陀堂。
普段は檀家さんしか見られない貴重な仏像や掛軸を見学。
参道の入り口は何度も通り過ぎながら、鎌倉時代からの古刹とは今まで知りませんでした。


ところが、山門あたりからただものではない気配が。


本堂です。
今回公開されている仏像のうち、本尊の阿弥陀三尊像は写真撮影不可。
集中曝涼に訪問した甲斐がありました。
穏やかな、お若いかんじのするいい仏さまでした。


廃仏毀釈を免れた貴重な仏像も見せていただきました。
一番左側の不動明王さまは、今まで制作年代が分からなかったのが、
ちょうど、昨日、調査結果がでて江戸時代初期のものと判明したと、
常陸大宮市の歴史文化振興室の職員さんが説明してくれました。

十王図の掛け軸や江戸時代中期からの釈迦涅槃図。
天井に掲げられた数えきれない寄進者の名前。


鎌倉時代から
何百年も地域の人々の心のよりどころ。
何百年も大事にしてきた名も知れない多くの人々。
その積み重ねのうえに今がある。
しっかり生きなさいよ、と阿弥陀さまがおっしゃっているようで。

市の職員さんや茨城大学の学生さんが丁寧に説明してくれました。
お若い方が歴史を大切にしてくれていることが、うれしかったです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする