常陸大宮里山日記

茨城県の北西。久慈川と那珂川に囲まれた、常陸大宮市のなんだか暖かい里山の暮らし。

密蔵院

2018-01-14 22:32:35 | 神社仏閣
御城展望台から西側を望むと見える高館山。
この山上には、山方城が落ちた時に最後の抵抗をするための詰城だった高館城があったそうです。今でも城跡が残っているらしいです。


この山のふもとにある密蔵院は、1492年に創建された、
山方城とともにあった歴史ある古いお寺です。
秋には、県道から大イチョウの鮮やかな黄葉が見えるお寺です。

大イチョウの左側の大木は樹齢700年のカヤ。市指定天然記念物。
このカヤが枯れてしまったときに、
その枯木でお地蔵様を彫ったらカヤが生き返った伝説があります。
このお地蔵様が子安地蔵と呼ばれて妊婦の守護仏として信仰されたそうです。
カヤの根元に、お地蔵様や赤子を抱いた観音様の石仏がありました。


今は使われてなさそうですが、お寺に続く古い石段が残っていました。
戦国時代から地域の方々が登って行ったであろう石段。


密蔵院は静まり返っていて、本堂も扉が閉まっていて見れませんでした。
地域のためのお寺のようです。
常陸大宮は集落のなかにある普通のお寺や神社が、
とても長い歴史を持っていることが多い。
ちょっと油断すると心がタイムスリップしてしまいます。
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