雲のたまてばこ~ゆうすげびとに捧げる詩とひとりごと

窓の雨つぶのような、高原のヒグラシの声のような、青春の日々の大切な箱の中の詩を、ゆうすげびとに捧げます

青春18きっぷ+50歳の旅〜5日目

2024年07月10日 | 旅行
青春18きっぷ+50歳の旅〜5日目

 姫路のホテルで目が覚めたら予報どおり雨の音。部屋のカーテンを開けると土砂降り。折りたたみの傘は持っていたが、今回の旅行で初めて使うことになる。
 ホテルを出ると、思っていた以上に雨が激しく、あっという間に靴とジーンズの裾がビショビショに。これはたまらんとコンビニで簡易の雨ガッパを買う。姫路駅に出て、例によってコインロッカーに不要の荷物を預ける。
 姫路は二度目の来訪で、前職の仕事上の学会で訪れていた。
 その時は街をぶらぶら観光する時間もほとんど無く、懇親会後のバスツアーでライトアップされた姫路城を近くで見ただけだった。
 前夜に姫路駅に着いた時に、夜空に本当に浮かんでいるようにお城が輝いて見え、すごいなあと感じたが、それは特別なライトアップのイベントがあったことを朝のニュースで知り、知っていたら疲れをおしてでも夜のお城を観に行ったのに残念に思った。
 姫路城は姫路駅から真っ直ぐに広い道路が通っていて、そこが同じ城下町でも熊本と違う。熊本市内の道は清正が敵が攻めにくいように、わざと鍵型に曲がっている。まだ天下の行方がわからなかった時と、ほぼ徳川の天下と定まった後の街づくりとの違いを感じる。そのお城の大手門へ続く大通りを進むと、まだお城が遠いのに石垣の遺構があり、お城の広大さを感じる。
 姫路城の城内に初めて入る。まずは白鷺城という異名のとおり美しいという印象。写真スポットが随所にあり、雨が激しく降り続くのがうらめしい。天守閣に入るまでは、ガイドさんと同行するおばあさんと同じ歩調で歩いたために無料でお城の説明を聞きながら進んだ。石垣の説明で、熊本城の名前がガイドさんの話に出てきた。そこでつい「私は熊本から来ました」と、声をかけてしまった。「姫路城はすばらしいですね」と私が言うとガイドさんが「熊本城もすばらしい」と言われて、なんだかエール交換みたいになった。
 熊本城が男性的な直線の質実剛健の美しさなら、姫路城は女性的な優雅さがあります。なんと言っても姫路城の天守閣は本物に対して、熊本城は鉄筋コンクリートの外観復元でしかない。天守閣自体は比較する対象にもならない。でも石垣が熊本城が断然すばらしいと思った。
 なぜはフランス人の私と同年代のじいさんばあさんで姫路城はいっぱいだったことも印象に残った。
 姫路駅で、焼売の横浜崎陽軒と姫路の弁当屋のコラボ弁当とビールを買って乗車。広島に向かうが、途中通ったことの無い赤穂線を経由して行くことに。青春18きっぷならではの行程だ。
 赤穂駅で途中下車、次の列車までの短い時間に可能な限り初めての赤穂の街を歩いた。
 初の広島に到着すると、丁度広島カープの試合が終わったところで、赤いカープファンと一緒になった。駅前から広電の路面電車に乗る。
 平和公園に近いホテルで荷物を下ろして、早速日没前の平和公園に行く。すぐに原爆ドームが見えた。まだ明るさを残した空とライトアップされた原爆ドームが率直に美しく感じ、そんな自分にあわてた。
 川沿いを広島城まで歩き、夕食に予定していたお好み焼きを食べにお好み焼き村に行く。どの店もすごい行列。適度に混んでいた店でお好み焼きを食べた。お店の雰囲気も店員さんのあしらいもよく、もう一枚食べたい位のおいしさだった。
 
コメント
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