雲のたまてばこ~ゆうすげびとに捧げる詩とひとりごと

窓の雨つぶのような、高原のヒグラシの声のような、青春の日々の大切な箱の中の詩を、ゆうすげびとに捧げます

さみしさの海

2011年02月28日 | ポエム


 さみしさの海


さみしさの海が拡がっている
僕は ひとり泳いでいる
ときどき ためらいが生まれて
僕はおぼれそうになる
だから 少しでも
自分の手と足を動かして行こう!

(1976.6.27)



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青空

2011年02月25日 | ポエム



 青空


あんまり空が青いので
あなたと何か話をしたくなった

それともどこかの河原の
枯れ草のにおいのする土手に寝転んで
空を見ていましょうか

そうしていると
地中海を見下ろす丘の
オリーブの木の葉の間から見える
知らない外国の空を
夢みるかもしれない
あなたは何を想っているんだろうと
考えるかもしれない

それでも
空を見ていましょうか

あんまり空が青いので
ふたりはだまっているでしょう

(1973.10.22)


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