土曜日のお勉強会の感想覚書です。
この日は2組の生徒さんとの約束を無事終え、急いで車で向かいました。
こんな時、駐車場も開演時間に間に合うように何とか空くので不思議です。
武居光さんとは何度もお会いして、講演も幾度かお聞きしましたが、今回は講座のまとめできっぱりとした口調でこうお話されました。
「どんな援助があったら生き生きするか、では発達しない」
会場がしんと静かになりました。
保護者のご参加が多いですね、と武居さんご自身がおっしゃっていましたから、驚いた保護者の方が少なくなかったと思います。
実際、我が子にどんな支援が必要かを訴える方はとても多いのです。
私は長年「発達を促す方法」をベビーマッサージでお伝えしていますし、最近私が読む本、お話を聞きに行く場所で「どうすれば人が発達していくか」が理解できる様になってきたので不思議ではありませんでしたけれども。
喜怒哀楽を奪わない、
小さい時に守りすぎない、
とても印象的でとても核心をついた言葉で伝えてくださいました。
最近知り合ったある成人当事者さんは、「失敗さえさせてもらえなかった」と言っていました。
安心と安定は確かに必要だけれども、経験の機会を親や支援者が奪ってはならないと感じます。
武居さんは、福祉の現場で長く働いていらっしゃる方ですが、「福祉では、人はしあわせになりにくい」ともお話されていました。
ここまではっきり正直に言葉にしてくださる福祉関係者は、なかなかいないと思います。
さて、武居光さんの著書、会場で購入しました。「はじめに」と武居さんのプロフィール、ご購入はこちら。
武居さんが川崎を去られてから検索で私のブログにお越しになるがいらして・・・とお伝えしたら、ネット社会って便利だけど・・・そうですか。ブログには困った書き込みとかありませんか。と聞かれました。
何か書かれたらその時は傷つき大変困ると思いますが、私は文字をそのまま受けとったりしないタイプですし、忘れっぽい能力も持ち合わせています。
この本もきっと読むたびに感動や学びが得られるのではないかしら。
繰り返し読むのが楽しみです。
以前、中原のお勉強会の記事でご紹介した内容も載っていました。
武居さん、ありがとうございます。
また、秋にお会いしましょう。