ベビーマッサージにどんな効果があるのかとご質問されます。
便秘が解消するのか、風邪をひきにくくなるのか、体が大きくなるのか、肌がきれいになるのか、頭の良い子に育つのか・・・など。
とても具体的なベビーへの改善目標や願望をお持ちです。
お腹にいた頃に「元気に生まれてくれればいい」と思っていても、僅か数ヶ月でいろいろな願いが溢れてきますね。
ひつじも手のひらサイズの我が子に「大きく丈夫に育ちますように」と願いましたが、最初は保育器に入っていて抱けなかった時間を埋めたかった。ただそれだけ。
オケタニ式実践の搬送先病院では、2時間ごとに起こされてみんなでぞろぞろ授乳に行っていました。
集中治療室のこひつじちゃんは生後3日目から鼻のチューブで1回1mlとか2mlのミルクを胃に直接流し込んでたので、2時間ごとに授乳室に行かなくていいよと担当看護師が言いましたが、もれなく起こされました。
同室の私が我が子を抱いていないことに気づかないママ達に。
おっぱいが張って痛いとか、ウンチでお尻が赤くなってるとか、全然飲まないとか、傷が痛くて抱けないとか、授乳室でのママの悩みが、ひとり背を向け搾乳器にむかうと楽しげにさえ聞こえました。
我が子がいつまで生きられるか不安で、一人だけ無視されたようで大勢の中で孤独でした。
でも、大きくて真っ暗な夜中の病室に ぽつん と残されるのは、もっと嫌でした。
かじがやのベビーマッサージで、「すべすべ肌に触れさせてもらって私が癒されました」とおっしゃったママさんがいました。
私もそうでした。
あたたかく柔らかな肌に触れるベビーマッサージは、我が子が生きてると感じる至福の時間でした。
誰にどんな効果があるかはそれぞれだけど、多くのママとベビーにしあわせなベビーマッサージを体験して欲しいです。
正しく楽しいマッサージで、しあわせな時間が肌に記憶されます。
肌の記憶は辛くて苦しい時の支えになります。
ひつじは家族の肌に触れると安心であたたかな気持ちになります。
両親がくれたしあわせな時間も、肌が記憶しているのだと思います。