いつもいつもイノチの野菜を分けてくれたあの人が、逝きました。
蓮の花も盛りを過ぎた残暑の頃に逝きました。
享年64歳。まだまだこれから楽しいこともいっぱいあったはずなのに、残念でなりません。
春先には血色もよかったので、病院からの宣告はだれも信じておらず、
なんか、このまま長く生きてくれるんじゃないかと、どこかで願っていました。
ガン治療に御利益のある神社に毎週お参りに行き、願掛けの「箍(たが)」を納めたお社に手を合わせていました。
先週も、お参りに行き、放菴に戻ると、角田から電話。
「おじさん、昨日亡くなったよ。」
しばらく声も出ませんでした。
この話を子供たちにすると、困ったような、疲れたような顔をするのです。
悲しい、という顔でなはく、どちらかというと、「またか」という顔。
無理もありません。
ここらは、震災からずっと、「死」が身近でありすぎるのです。
もちろん、いろいろ楽しい体験をさせてくれたおじさんですから、大好きなのです。
だから、ニコニコ顔は自然に出来るのに、沈痛な面持ちは疲れる・・・みたいです。
まあ、悔やみ顔の似合う子供なんてかわいくないんですけどね。
それでもやさしい次男Mクンは、翌日自分で育てたプランターからプチトマトを採れるだけ採って、一緒に角田へ行きました。イノチの野菜を分けてくれたから、いっぱい可愛がってくれたから。
出棺前に間に合って焼香机をはさんでおじさんと対面。
白い棺に収まって、穏やかな貌を見せるおじさん。
おじさん・・・。
痛くて苦しかったでしょう。お疲れ様でした。
ほんとうにお世話になりました。
おばさんのこと、見守っていてくださいね。
おばさんが言いました。
「おんちゃんね、私に、『ここサ一緒に入ろ』っていうんだよ。『こっそり入ろ、オレ痩せたから、あんた一人くらい入れっぺ』て。『あんた独り残していくのがオレ一番気がかりだ』って。」
BELAちゃん号泣です。
Mクンがトマトを差し出すと、おばさんは
「ありがとね。これおんちゃんと分けっこするから。半分はお棺に入れてあっちで食べてもらうからね。」
またまたBELAちゃん号泣。
「Mクン、ここで夏合宿させてあげたかったって残念がっていたよ。一番の心残りだって。」
これからも畑手伝いに来ます。MクンもYクンもいっぱい働きますから。
帰り道、蓮沼では、ぽってりとしたツボミが空を見上げていました。
咲き遅れのツボミです。
おじさんをいざなうために待っていたのかもしれません。
蓮の花も盛りを過ぎた残暑の頃に逝きました。
享年64歳。まだまだこれから楽しいこともいっぱいあったはずなのに、残念でなりません。
春先には血色もよかったので、病院からの宣告はだれも信じておらず、
なんか、このまま長く生きてくれるんじゃないかと、どこかで願っていました。
ガン治療に御利益のある神社に毎週お参りに行き、願掛けの「箍(たが)」を納めたお社に手を合わせていました。
先週も、お参りに行き、放菴に戻ると、角田から電話。
「おじさん、昨日亡くなったよ。」
しばらく声も出ませんでした。
この話を子供たちにすると、困ったような、疲れたような顔をするのです。
悲しい、という顔でなはく、どちらかというと、「またか」という顔。
無理もありません。
ここらは、震災からずっと、「死」が身近でありすぎるのです。
もちろん、いろいろ楽しい体験をさせてくれたおじさんですから、大好きなのです。
だから、ニコニコ顔は自然に出来るのに、沈痛な面持ちは疲れる・・・みたいです。
まあ、悔やみ顔の似合う子供なんてかわいくないんですけどね。
それでもやさしい次男Mクンは、翌日自分で育てたプランターからプチトマトを採れるだけ採って、一緒に角田へ行きました。イノチの野菜を分けてくれたから、いっぱい可愛がってくれたから。
出棺前に間に合って焼香机をはさんでおじさんと対面。
白い棺に収まって、穏やかな貌を見せるおじさん。
おじさん・・・。
痛くて苦しかったでしょう。お疲れ様でした。
ほんとうにお世話になりました。
おばさんのこと、見守っていてくださいね。
おばさんが言いました。
「おんちゃんね、私に、『ここサ一緒に入ろ』っていうんだよ。『こっそり入ろ、オレ痩せたから、あんた一人くらい入れっぺ』て。『あんた独り残していくのがオレ一番気がかりだ』って。」
BELAちゃん号泣です。
Mクンがトマトを差し出すと、おばさんは
「ありがとね。これおんちゃんと分けっこするから。半分はお棺に入れてあっちで食べてもらうからね。」
またまたBELAちゃん号泣。
「Mクン、ここで夏合宿させてあげたかったって残念がっていたよ。一番の心残りだって。」
これからも畑手伝いに来ます。MクンもYクンもいっぱい働きますから。
帰り道、蓮沼では、ぽってりとしたツボミが空を見上げていました。
咲き遅れのツボミです。
おじさんをいざなうために待っていたのかもしれません。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます