成績表

仕事の前日に寝不足。

起きたら雨。
野外で仕事をするときには雨はあまり好ましくないことが多い。

梅雨の宿命と言えば仕方がないのだが。

さて、僕は学校の先生ではないのだが、
講師として関わっているスクールがある。
するとこの時期には成績表の話になって
「成績をつけてください」と頼まれた。

ひとりで担当していたわけではなく、
4人の講師が2人ずつ1学期10回の内6回ほど。

新しく立ち上げた学校でその成績表も独特で、僕たちからのお手紙を成績に充てるという。

手紙を書くという作業も人生でも稀。
それが大切な節目に生徒さん達に届くというプレッシャーも感じたり。

あまり得意ではない手紙を書くという行為自体も苦手意識に包まれている。

そのそれぞれの生徒たちの顔を浮かべてみた。
案外いろんな場面が浮かんできた。

笑顔や悲しみ、言葉の１つ１つが浮かんでは消えた。目の前に雲のように。

早く書き留めておかないと。

慌てて携帯のメモ機能に記録する。

どんな成績表を渡すのかわからないが、
大人が寄って自分の事を見てメッセージをくれるという成績表は、何か羨ましい感じがした。

僕も昔は「よくできました」とか「1〜5」とかの指標に沿った紙を貰った記憶はあるが、嬉しいという感情ではなかった。

でも寄せ書き的なメッセージが終業時に貰えるのは嬉しいのではないだろうか。

真剣に考えてあげたいなぁと思った。