山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

雪国の知恵

2021年01月11日 | 日記
 当地では、暮れにさしかかる頃から庭師さんたちが忙しくなる。大切に育ててきた庭木が雪に痛めつけられないように準備を始めるのだ。


「柳に雪折れなし」とは言うけれど

 しなやかな柳ですら多少のダメージは負ってしまう。況んや庭木をやである。

  支える


  支えつつ補う


  守る

 木々の特性に合わせて様々な形状の雪囲いが施されている。
 この散歩道の造形、実は、去年赴任したときから見つけていたのだが、本当に雪が降り積もったときにどうなるのかは、この冬初めて見た。
 しっかりと雪の重さを乗り越えさせてくれそうです。同時に、庭師の心意気って言うのかな。積雪期でも庭木の美しさを保つ工夫が込められていると感じるんですよ。
 庭師とは限らず、自分で雪囲いを施している方もたくさんいるのではないかと思います。


  1本の縄で包んだだけ。でも、
 たったこれだけの施しだけでも十分に雪の重さに耐えています。これも大切な知恵とケア。

 この季節に散歩をすると、木々に対する愛情と、それを守るだけでなく、美しさを引き立たせるための知恵に感心させられるんです。

 この積雪を乗り越えて春になると、さらに元気で美しい姿を見せてもらえそうな気がします。