ある夜、ふと目覚めると、話し声が聞こえてきた。 台所の方からだ。
「私たちって、仲良くしてはいけないの?」
「そんなことないと思うよ。」
冷蔵庫の中から聞こえてくる。
「だって、ずっと、こんな近くに住んでいるのに、一度も許してもらえてないじゃない。」
「きっと、気づけていないんだね、僕たちの相性の良さ。」
「だからって、何もしないでいいの?このままじゃ、一生一緒になれないわよ。」
「う~ん。分かった。この二人の気持ち、御主人に伝えてみるよ。」
「ありがとう。聴いてもらえると嬉しいなあ、私たちの気持ち。」
「大丈夫。きっと、どうにかしてくれるよ。」
これは、舞ちゃん(マイタケ)とトン君ですね。
・・・確かに、マイタケのお友達として牛肉と鶏肉とは紹介してきたけれど、トン君(豚肉ね)のことを考えたことがなかった。これは片手落ちだ。
で、トン君は、そのことを伝えたくてマタギを呼んだわけね。
翌日、改めて買い出しに出かけて、材料を十分に確保しました。
作るのは、マイタケの肉巻きです。
それでは、行ってみましょう。
・天ぷらにもできるようにと保管していた、大ぶりのマイタケなんですけど、食べやすい大きさに裂いていきます
※必要量が分からないので、少しずつ補充していく感じで
・豚肉の薄切り(300gぐらい)を広げて
・茶漉しで片栗粉を塗したら
・マイタケを適量(ホントに適量?)乗せて
・ちょっときつめに巻いていきます
・巻き切ったら、もう一度片栗粉を塗して準備OK
※片栗粉は、糊代わりと調味料を馴染ませるために必須
・油を敷いたフライパンに、巻き終わりを下にして並べて焼きます
・回しながら全体に焼き目を付けていきます
・全体に火が通ったら調味料をかけます
※今回は酒醤油みりん各大さじ3と、砂糖大さじ1.5(混ぜて溶かしておきます)
・焦げ付かないように火加減しながら煮詰めていくと
・水分が飛んでトロミというか、ツヤが出てきます
もういいんじゃないかい?
・野菜いっぱいの皿に盛り分けて、煮汁をかけたら出来上がり
本日の夕食です
焼くと言うか、煮あがるとマイタケの気配は見えなくなってしまうのですが、そのことが、かえってその次のサプライズ感を演出してくれます。
ひと口食べると、始めは濃厚な甘辛肉巻きなんです。ところがその次の瞬間、豚肉に閉じ込められたまま蒸し上がったマイタケの香りと旨みが口の中いっぱいに広がります。
こりゃあ凄い!
確かに、肉巻きって、焼いて味付けされた豚肉と中の具材の味のコラボだということは分かっていたんだけど、内側に包んだ食材の旨みと香りを閉じ込めて引き出す食べ方でもあったんだ。
目から鱗です。
こんなに面白旨い食べ方があったんだ!!
家族一同、舞茸と豚肉のコラボを堪能させていただきました。
これは面白かった!本当にいい発見をさせてもらった。
舞ちゃんトン君、ありがとうね。
おかげで、料理の新境地が開けた感じです。
ご馳走様でした!!!
いつぞやのマンゴーパイに匹敵するトキメキです⤴✨
>コメントありがとうございます。
過分なお褒めを戴き恐縮です。
これ、本当に美味しいので(しかも簡単)是非お試しください。
お役に立てて幸いです。