山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

君をのせて

2021年09月04日 | キノコ料理

 今回、山の神様から戴いてきたプレゼントは、カワムラフウセンタケ(食用、以下『フウセンタケ』で通します)であることが分かった。試しに作ってみた『オリーブ炒め』が、なかなか美味しかったので、倍量にしてもう一度作った。

       1回目と変えたのは、ベーコン⇒ウィンナー

 これで、暫くはこのキノコをおかずやつまみとして楽しむことができそうです。

 さて、あと数本だけ残ってます。どうやって食べる?

  ポクポクポクポク チ~ン

    ≪フウセンタケのグラタン≫

 実は、当初、考えてもいなかったんです。というか、「お吸い物かなあ。」ぐらいに考えていたんですよ。このキノコ、同定の決め手のひとつでもあるんですけど、『ヒダ』と『柄』が美しい薄紫色をしているんです。この美しさを目で楽しみながら、舌と鼻でキノコの旨みを味わい尽くす。・・・いいと思いませんか?

 だけどね、一番厚く信頼している図鑑を読み進んでいくと、

       この図鑑、いい本です

「『吸い物』は美味しいよ。でも、『極めて』というほどでもないです。」みたいな紹介の仕方になっている。せっかくの初収穫キノコ、我が家の食卓に定着させるためには、やっぱり『極めて』美味しい方がいいじゃないですか。そこで調べていった結果ヒットしたのが、この食べ方なんです。

 確かに、想像するだけで美味しそうな気がする料理です。ただ、弱点は、せっかくのキノコの姿が隠れてしまうこと。少々迷ったんだけど決めました。フウセンタケは香りと味と舌触りだけで十分に楽しめるはず。たとえ、目に見えなくても、食べてみれば君の存在を感じることが出来るはず。ということで始めます、グラタン皿に君をのせて!

 下ごしらえ・調理の部

  まずはホワイトソースから

 ・タマネギ1/2個をみじん切りに

 ・フライパンにバター30gぐらいを溶かしてタマネギを炒めます

 ※焦げ付かないように中温で

 ・タマネギが透き通ってきたら火を止めて、薄力粉40mlを振るいかけて馴染ませていきます

 ・粉っぽさがなくなったら牛乳2本・・・「ない!!!」ので、牛乳1本と水1/2カップを加えて、さらによく馴染ませます

 ・コンソメ顆粒小さじ1、塩コショウ少々を加えます

 ・着火したら予定よりもかなり早くとろみがついてしまった

 ※あまり味を薄くしたくなかったので、水を少なめにしたせい。仕方がない

       タマネギのツブが見えるけど、気にしない

  具材の方もいってみます

 ・ジャガイモ小2個の皮を剥いて、キッチンペーパーで包んで湿らせます

 ・キッチンペーパーごとラップで大ざっぱに包んで600w4分レンチン

 ・この間にフウセンタケ5本(だと思う)ウィンナー1本を食べやすい大きさに切り分けておいて

 ・熱でホクホクになったジャガイモも食べやすい大きさに切り分けて

       準備OK いい感じ

 ・肉とキノコをオリーブオイルで炒めて

 ・ジャガイモも加えて、塩コショウ。軽く和えておきます。

 ・耐熱皿に、先ほどのホワイトソースを少しだけ敷いて

 ・その上に炒めた具材を乗せます

 ・その上から残りのホワイトソースをかけて、具材を隠します

 ・お好みで溶けるチーズをかけて

 ・オーブントースターで10分加熱

     740w(上から2番目の熱)のせいか、焦げ目は付きませんでした

  本日の朝食(昨夜の残りも消費しなければならないので見苦しくなっちまった)

 食べてみると、さすがに旨いっす。『日本のきのこ』が勧めるだけあるわ。キノコの姿は見えないけれど、食べてみると、キノコの味と食感。そして何よりも、ホワイトソースに覆い隠されていたキノコの香りが、スプーンを入れる度に心地よく嗅覚を刺激してくれます。

 実はですね、最近、山遊びが続いているものだから夜明け前に目覚めるのが当たり前になってしまってるんです。おかげで、今回の料理は、朝食前に出来てしまったってわけ。

 それにしても、姿は見えないけれどフウセンタケ君、君をのせたグラタン皿、ナイスでした。いい味と香り!

 次の出会いを楽しみにしていますね。