「明日の昼食、お願いしていい?」
「なんで?」
「だって、ゴニョゴニョゴニョ。」
「ふうん。で、材料は?」
「もう買ってある。」
はあ、そうですか。決まってたのね。
もうちょっと詳しく言うと、明日、来客があるんだけど、昼食は、マタギの料理がいいということで決定していたようなのだ(あくまでも女性陣の中での話)。
「お父さんの料理でないとダメなの。」
いいですよ。つまり、頼りにされているってことね。その期待に応えようではありませんか。で、作るのは、
≪チャーシューメン≫
簡単に言うと、スペシャルなランチはいらないんだけど、お客様に対して、先日作ったラーメンぐらいの美味しさを提供したい、というご希望みたいです。
で、肝心のブロック肉は、
約400gありました
おおっ、前回より大きいじゃないの。ふむふむ、これは楽しめそうですね。
前回の叉焼(チャーシュー、以下カタカナで統一しましょう)は、非常に美味しく出来た。だからといって、今回も全く同じ調理方法でいいというわけにはいかないはずだ。何てったって、前回の1.5倍の素材なのだから。
なんだかワクワクしてきますね。
そうして、ようく考えてみた。
ポクポクポクポク チ~ン
方針決定! 材料だけを1.5倍にして、あとは変えない
譜面が完成したぜ。早速始めます。
下ごしらえ・調理の部
・タマネギ小1個をみじん切りにします
※縦に割って細めのくし切り(つけ根を切らずに残す)。
※向きを変えて横から切り分けていきます(効率的なんだけど、それでも泣けてくる)
・ショウガひとかけもみじん切りにしてスタンバイ
・ブロック肉の一面毎に、丁寧に焼き目をつけていきます
・圧力鍋に水3カップと醤油150ml、酒と砂糖各75mlに香味野菜を加えます
(タレも前回の1.5倍です)
・ピンが回り始めたら弱火にして5分間加圧(毎度ながら怖い音)
・ピンが下りたら蓋を開けて、お肉を裏返し。もう1分加圧しました
※肉の分量が増えた分、タレの分量も増やしたんだから、その分だけ沸騰するまでの時間や冷めるまでの時間も増えると考えたので、加圧時間は、あえて増やすことはせず前回と同じにしてみました。
もう1つだけ、前回と変えたのが、その後の休ませ方。
・チャーシューを袋に入れて、大さじ2ぐらいのタレと一緒に密封してみました
※タレが染み込むのと同時に、パサつきを防止出来ると考えた
そして、
チャーシューメンです。どうぞ召し上がれ
極めて好評でした。(多分お客様も)作者自身も満足な出来映え。
ああ~、うまくいってよかった!
今回の結論は、『素材の量に比例して他の材料も変えるが、加圧時間は変えないで良い』というところかな。それにしても、やっぱり料理は科学ですね。一つ賢くなりました。
貴重な実験の場を提供してくれた家族とお客様に感謝!
これは正に、『豚もおだてりゃ木に登る』というやつ。それでいいじゃない!
こうして、おだてられて、その気になっていくうちに、いつの間にか腕が上がっていくんだよね。ありがとう!