「今夜のおかず、考えてないんだけど。」
「刺身食べたいなあ。ただし、出来上がった奴は面白くない。」
「分かった。」
「よろしく!」
買い物に出かけた妻が買ってきたのは、タコとマダイとサーモン。
こういう買い物を頼むのは、実は罪作り。だって、買ってくるということは、釣れないということじゃないですか。つまり、「あなたの釣りには期待していません。」という意思表示になる。
マグロならいいですよ。はなっから釣ってくるわけないんだから。でも、中小のお魚たちについては、長いこと釣り師マタギの妻を悩ませてきたように思う。
そうして幾星霜、最近は、割り切れたみたい。と言うか、マタギは、ろくに魚を持ってこないということがはっきりしたみたいなんですね(ただし、どんな魚でも料理します)。
本来、マダイとタコは、マタギの獲物なんですけど、気兼ねなく買ってきてくれるようになった。このことを喜んでいいのかどうかは分からないけど、ま、美味しいことはいいことだ。早速始めましょう!
下ごしらえ・調理の部
まずは、一番手間のかかるタコから参ります。最近、当たり前になってる皮剥き。
生ダコのような透明感がありますよ!
・白身とゼラチン質との境目に包丁を入れて
・丁寧に外していきます
外れました。皮と吸盤はワカメサラダに
・身は、薄めの削ぎ切りにすると美味しいんですよ。一丁上がり!
ここで、ちょっと不安がよぎる。
マダイもサーモンも薄造りだよね。これを、ひたすらワサビ醤油で食べ続けるのって、本当に美味しいの?
ポクポクポクポク チ~ン
≪白身魚のカルパッチョ≫
そう言えば、前回のお刺身では、マダラをこのやり方で食べて美味しかった。今回の3種のお魚も白身魚(?)だから、絶対合うはずだし、変化をつけた方が口飽きしないはず。
ハイ!やってみましょう。
・お魚たちは薄めに切りました
マダイです
サーモンです
ごめんなさい。どちらも食べ残しです(写真忘れて食べ続けてしまった)。肝心のソースは、
カルパッチョのタレ
・EXVオイル(大さじ1強)に、レモン汁と醤油(小さじ1強)とニンニクは、前回と同じなんだけど、塩コショウも加えてみました
※今回は、各自が2通りの食べ方を選べるようにしたかった
こんな風にして戴きました
いやあ、旨いっす!
タコちゃんにも、よく合います
写真はないけど、もちろんマダイも美味しく戴けました。
これとは別の皿でワサビ醤油も使いました。
思うに、薄めのお造りって、食べる枚数が多くなるじゃないですか。これを醤油とワサビで真っ向勝負し続けると、ご飯は進むけど、ううむ・・・という感じ。そして、白身魚の美味しさって、これまた真っ向勝負でなくても楽しめるんじゃない?という気がしてきました。
とにもかくにも、この食べ方は美味しい。特に白身魚には、よく合うと思う。この辺は、家族の一致した意見のようです。
ああ、美味しかった。
また、食の楽しみの幅が、ちょっとだけ広がった感じがします。
こうして料理と味を楽しませてくれる食材に、そして、それを選んでくれた妻に感謝。
・・・さて、おまけに記録しておきます。
また雪が降り出した
当地では、高校、中学に続いて、小学校の卒業式が終わった日。
3月別れのなごり雪。結構あるんだよね。
でも、これは、春の淡雪でもある。
もう、根雪ではありません。日が射すと、途端に消えてしまうことでしょう。
こうして、少しずつ春の足音が大きくなってくるのです。
早く出掛けたいなあ、海に、山に。
そして、自分の獲物をみんなに食べさせたい。