「夏と言ったら」で連想されるものは沢山あるよね。お盆とか海水浴とか・・・。そこにフィルターをかけまして、「食べ物」に限定します。それでもかなりのものが連想出来ます。スイカとか、かき氷とか・・・。さらにもう一枚フィルターをかけまして、「山形の」とすると、イメージがかなり狭まってしまいます。
でも、マタギの頭に思い浮かぶものは、数多くある。しかも、かなり思い入れの深いものばかりなんだなあ。『だし』、『なす漬け』、『冷やしラーメン』、『冷たい肉蕎麦』・・・。一言で言えば「郷土料理」です。
本日は、そのうちの1つを作ります。その名も、
≪トビタケご飯≫
同じ山形県民でも、内陸部で、特別に珍重される料理のような気がします。ただ、一度食べた人間には忘れられない味になるようで、マタギもこの味に魅せられた一人です。
採ってきたその日に作ることができれば言うことなしだと思うんだけど、勤務の関係で3日目の料理になりました。
下ごしらえ・調理の部
・冷凍しておいたトビタケ(多分400gぐらい)を水に浸して解凍兼アク抜き
・食べやすい大きさに切ります
※柔らかければ繊維に沿って、硬ければ繊維に逆らって包丁で
・油揚げ3枚を油抜きして短冊に、ニンジン(2/3本)をささがき、鶏もも肉(150g?)細切れ
こんな感じ
・といだ米4合に、酒大さじ4、醤油50mlと顆粒だし大さじ1程を入れ、水を足して、炊飯器の『4』の目盛りに合わせます
定番の味付けです
・具材を加えてスイッチON
間もなく家中に良い香りが広がってきます
・炊きあがったら混ぜ合わせて
これは仏様の分
私たちも戴きましょう!
ああ、旨い!
やっぱり、この味と香りよ。舞茸のような上品な香りとは一線を画す野趣溢れる香り。どこか焦げ臭いような、だけど、燻煙の香りとは違うんだよね。これよ、これ!
これぞ、山形の夏のおもてなし料理の味。他のどんな食材でも味わえない味と香りです。2年ぶりに楽しむことができました。
ああ、ありがたい自然の恵み。あらためて、山の神様に感謝です。