山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

仁義なきタケノコ料理?

2021年07月03日 | 山菜料理

 せっかくの休日なのに雷雨の予報。午前3時、起き出して外を見ると、シトシトと雨が降っている。だめだ。本日は自宅待機。少々迷ったが決定。

 山菜のハイシーズンだと、「なんのこれしき!」と、気合いを込め直して出掛けるのだと思う。でもねえ、前回のN沢で満足しきってるんですよ、心が。何と申しますか、マタギの中に、理性と感情という2つの司令塔が立っているんです。そのうちの理性の方が、

「このぐらいの天気だったら遊べるよ。問題ない。」

と言っているんです。でもね、感情の方が言うんですよ。

「燃え尽きた。暫くは余韻に浸らせてくれ。」

このあと、しばらく2人の言い合いが続いた結果、山はお休み、代わりに散歩と筍料理というところに落ち着きました。

 朝のうちに散歩を楽しんだあと考えた。このところ毎日、筍料理を食べ続けている。王道と言ってもいい筍ご飯に筍汁、そして焼き筍に天ぷら。素材そのものの旨さを楽しむ料理ですがな。これで間違いはないんだけど毎日続いている。この際、少しは変化を付けて味わいたいじゃないの。 

  ポクポクポクポク チ~ン

    ≪ネマガリタケの酢豚≫

 下ごしらえの部

 ・一口大に切った豚肉(250g)に酒醤油各大さじ1とゴマ油少々を和えてしばらく馴染ませる。

       こんな感じ

 ・ニンジン1本を乱切りにして耐熱容器に。水大さじ1を加え、ラップしてレンチン

 ※ニンジン150g、600wで3分

      竹串がスルリと通りました(もう少し、しっとりさせたかった・・・)

 ・玉ねぎ小1個(150g)はくし切りにして、同じ時間加熱すると

       透明に(十分に熱が通った感じ)

 ・同量の茹で筍は乱切りに

       これでベジタブルの準備OK

 調理の部

 ・下味を付けた豚肉の余分な汁をキッチンペーパーに吸わせて

       上下から挟んでいます

 ・片栗粉をまぶして

       袋でバフバフすると

       いい感じに馴染みました

 ・中温で揚げます

       これで、具材の準備完了です

 ・甘酢あんを作ります

 ※酒酢醤油砂糖各50ml、ケチャップ大さじ2、みりん大さじ1と水100mlを混ぜて一度煮きります

       こんな感じ(アルコールだけが飛びます)

 ・用意しておいた具材を全て入れて、ゆっくりと馴染ませます

 ・よく馴染んだら、一度冷ましてから水溶き片栗粉(今回は大さじ1.5+水)を回しかけ、かき混ぜながら再沸騰させて出来上がり

 ※冷ましてから入れると「ダマ」ができることはありません

 ※再沸騰は完全に。しっかりととろみがつきます

       出来上がりました

 美味しかったです。

 ただね、この料理の場合に活かされる筍の長所は、歯ざわりだけかなあ。申し訳ないんだけど、酢豚の鮮烈な香りに筍の甘い香りが負けてしまうんです。まあ、それでも、ポリポリカリカリという食感を料理のアクセントとして楽しみながら酢豚を味わうことができたので良かったんですけど・・・。この場合、どうしても脇役に甘んじてしまいますね。

 主客転倒、謂わば『仁義なき料理』になってしまいました。天下の月山筍なんだけど、たまには、こういう役どころもお願いすることになってしまいます。

 筍どのにおかれましては、主役にしてやれなくてすまなかった。時々はこういう料理になってしまうが、美味しく戴く工夫の結果だから、この度は許していただきたい。

 ・・・なかなか全てが思い通りにはいかないものですね。



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