いずれの御時にか、
タケノコ
コシアブラ
あまた候ひ給ひける中に、すぐれてときめき給うありけり。
その名も、
ウドちゃんです!
まじめな話、このぐらいやんごとなきウドちゃんに出逢えたのは、随分久しぶりな気がします。何はさておいても作らねばなるまい、 ≪ウドのドンコロ煮≫を!
山形県民といたしましては、これを食わずしてウド料理を、いやいや、山菜料理を語るなかれ!というほど大切な山の恵みのご馳走です。早速取り掛かりましょう!
下ごしらえ・調理の部
※この料理には、『身欠きにしん』と『ジャガイモ』が必須です。買い出しに出かけました。
ジャガイモは、家にもあるにはあるんだけど、崩れやすい『男爵』系。これだと理想の料理から遠ざかってしまうので、崩れにくい『メイクイーン』を買いに行きました。
ヨ〇クのじゃがいもコーナー、去年は、置いていなかったので店員さんに声を掛けたら、置いてくれるようになりました。今年も、ちゃんと仕入れてくれていました。この辺の対応は、さすがだと思います。
次は『身欠きにしん』なんだけど、これも置いていません。またまた店員さんに声を掛けてみると、お魚コーナーの店員さんが、
「失礼しました。」
と言って、冷凍庫から出してきてくれました。出してあるつもりだったそうです。
この時期の山形では、生のニシンがよく出回って『カド(ニシン)焼き大会』なるイベントが催されるほど人気なんだけど、今どき、身欠きにしんを使う家庭は少なくなっているから、あまり気配りしないのかな。
まあ、とりあえず必要な材料が揃ったんだからよしとしましょう。
帰宅後、すぐに取り掛かりました。
・ウドを用途別に切り分けます
※左が揚げ物用、真ん中が炒め物用、そして、主に右側を使います。
・ドンコロ(丸太)のように切り分けます
・身欠きニシンは、食べやすい大きさに切り分けて
※ソフトタイプなので、水で戻す必要なし
・メイクイーンはサイコロサイズに切りました
※男爵系をこうしたら、崩れて消えてしまうはず
・ウド500gに、酒醤油みりん各大さじ4、砂糖大さじ2強と顆粒出汁小さじ1
・水を入れてひたひたにしたら加熱開始
・沸騰したら落し蓋をし弱火で20分
※繰り返すけど、20分茹でたら男爵系は溶けてなくなる
・蓋を外して水分を飛ばしたら冷めるのを待って、出来上がり!
ジャガイモが崩れていないでしょう。ここが大事なところで、ジャガイモだけでなく、ウドもニシンも柔らかくなって、非常に食べやすくなります。もう一つ、冷めるまで放置しておくと、味が染み込んで、より美味しく仕上がります。いろんな料理で言われる、『2日目の方が美味しい』という現象だと思います。
はああ、旨そう!
これが出来たら、他の山菜料理いりません(というのは嘘ですが)!
実際食べてみると、
「これだよ、これ!」
この料理は、
あまた候ひ給ひける中に、すぐれてときめき給ふのだよ!
ああ、美味しい!
山の神様、ありがとうございました。
そして、山形で育ってよかった!
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