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今回の豚バラ軟骨料理の買い出しでは、この強烈な食材に対抗出来そうな食材も探してきた。
陽に対する陰、動に対する静のような食材がほしかったのだ。
作る前から想像出来る、コテコテに脂ぎった肉料理の興奮を鎮めてくれるような優しい食材。
そんな眼差しで売り場を見渡していると目に止まったのがこれ。
ハマグリさんです
同じ貝類でも、他の種類よりも1ランク上品な、例えれば高嶺の花のような貝です。
これを出来るだけ洗練されたお澄ましにして、舌と胃を清めようではありませんか。
上の写真は、薄い塩水に浸けて砂出ししているところです。
・ひたひたの水位にして蓋を被せて静かに待ちます
薬味は白髭ネギにしましょう。
・千切りにした白ネギを5分ほど水にさらして
・水を切って待機
・砂抜きの終わった貝を流水で流しながら擦り合わせて汚れを落とします
今回は、4人分の汁にするので、水750mlをベースに調味料を加えるんだけど、
ぬかった!
白出汁が、50ml弱、つまり半分しか残っていない。
仕方がないので、顆粒出汁と塩でカバーします
・ほんだし小さじ1に味の素少々と、塩ほんのひとつまみ(2本指)で参りましょう
・ハマグリを水から茹でていくと、沸騰とともに開き始めます
※アクを丁寧に掬い取ったら
これで、ハマグリ汁
ここに、先ほどの調味料を足します。
※白だし45mlにほんだしと味の素と塩です
味見してみると、かなりハイレベルです。
ホッと一息。
・食事時間に合わせて白髭ネギを散らして再沸騰させます
出来上がりです
これがまた、美味しいんですよ。
ハマグリの身は、味も他の貝類ほど主張が強いわけではないけれど、柔らかくて、ジワッと優しく口の中に広がる甘さと旨さは特別ですね。
これが、もう一つの料理、豚バラ煮込みの野性味溢れる味を、軽やかにいなしてくれるようです。
ああ~、美味しかった。
妻も、マタギと同じく塩分摂取には気をつけているんだけど、
「美味しくて、飲んじゃった。」
と、のたもうておりました。
その気持ち、よく分かる。
翌日の朝食も同じ組み合わせ。ありがたや
裏番組として作ってみたお澄ましだったけど、大正解ですね。
ご馳走様でした!
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