山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

今宵は派手料理?

2021年01月26日 | 日記とレシピ
 外遊びをすっかり諦めて、クッキングマタギになりきっている。
 これはこれで仕方がないと思うし、それなりに楽しいから良しとしましょう。
 ここのところの料理内容を振り返ると、餅、山菜、キノコ、寒ダラ・・・。今後の見通しが立っている食材を考えると、山菜やキノコは多種多様にあるから全く心配なし。
 だけど、何となく『地味』じゃありませんか?もう少し華々しいと申しますか、派手な感じのする料理も楽しみたいと思い始めたんですよ。で、何をつくるかだ。

 ポクポクポクポク チ~ン
  ≪スペアリブの濃厚煮込み≫

 スペアリブって、何となくおしゃれな響きじゃないですか。料理も何となく華々しい感じ。この『何となく』を楽しませてもらいましょう!と思ったわけです。


用意した素材(カナダポーク)



 ・多めの油を敷いたフライパンで焼き色を付けていきます
 ※中まで火が通る必要なし(バリヤと焦げ味目的)


 ・圧力鍋に移し、ヒタヒタの水で茹でます
 ※アクは殆ど出ませんでした(出たら取るんだけど)


 ・調味料(ハチミツ醤油各大さじ2、砂糖酒みりん酢各大さじ1)を加えて加圧6分
 ・消火後ピンが下がったら蓋を開けて強火で煮詰めていきます


 ここから


 ここまで約30分かかりました。圧力鍋だからこの時間で済みます。
 ※焦げ付く前に火を止めます


 美味しく出来ました。「昨日のフライとどう違うの?」と突っ込まれたら返答に困るんですけど、細かいこと抜き!この料理は、華々しい派手料理なんです。これで、作者は満足なんです。

 やっぱり、我が家のマタギ料理にも、時々は、こういう食卓の変化があってもいいですよね。イノシシ狩りに行くようになったら、こういうのが当たり前になると思うんですけど。

 ・・・多分、それはないだろうなあ。

適正規模のタラ料理

2021年01月25日 | 日記とレシピ
 先日つくった「どんがら汁」だけど、素材の鱈が3人で食べるには多すぎたので、切り身として使えそうなところを人数分残しておいた。で、本日は早くも賞味期限です。どうする?

 ポクポクポクポク チ~ン
  ≪鱈フライとその周辺料理≫

 鱈の身の美味しい食べ方は、いろいろあると思うんだけど、我が家で人気なのは、刺身かフライですね。今回の切り身で刺身は無理っぽいから、必然的にフライとなる。家族に異論はなし。では、早速つくってみましょう。

 下ごしらえ・調理の部
 ・鱈の切り身には、軽く塩コショウして暫く待ちます
 ・卵1個を溶きほぐして小麦粉大さじ4ぐらいを混ぜます
 ※切り身に馴染みやすい粘り気を求め、粉か水を足して微調整


準備OK

 ・衣をたっぷり纏わせて待機

 タルタルソースも
 ・今回はタマネギを摺り下ろしてレンチンしてみました
 ※みじん切りが泣けてくるから
 ※辛み抜きで水っぽくならないように


簡単にできたので良かった

 ・固ゆで卵をみじん切りにしてタマネギと合流
 ・マヨネーズ大さじ4ぐらいと、酢を小さじ1強、砂糖小さじ1/2に塩とパセリを少々加え


出来上がり

 ※写真だと水っぽい感じだけど実際にはいい感じです
 フライです


 ・油温は180℃で。途中、表と裏を返して、泡が小さくなりきる前に取り出してしまいます。
 ※ホクホク感を残したい(鮮度の良い魚は、この方が美味しいと思ってます)。


美味しそうに揚がりました



タルタルソースをお好きなだけかけて

美味しく戴くことができました。
 丸ごと1匹の鱈だと、毎日料理して大人数で食べても、食べ切るまでに1週間はかかっていたんですけど、今回は3日で食べ切ることが出来ました。このぐらいの量が、我が家では適正規模と言ってよいのでしょうね。少々残念ですけど、今後、マダラを丸ごと1匹連れ帰るということはなくなるでしょう(スケトウダラは、ありだと思うけど)。

 ご馳走様でした。できれば春までにもう一回ぐらい食べたいな。

えがおをとどけたい(さんぽうた53)

2021年01月24日 | いきもの

 えがおをとどけたい  おうとう くらんぼ

こんなにさむいのに

いつのまにか
ふくらみはじめた
あたらしい
こどもたち

はっぱかな?
おはなかな?
どっちもね

だいじな だいじな
わたしの
こどもたち

おひさまが
げんきになると
わたしもげんきになる

ことしも
げんきを
いっぱいあつめて

たくさん みのれ
おおきく みのれ

そうして
みんなに
えがおをとどけたい!




 これは、ある果樹園の風景。なんという果物か。山形県民なら、多分、誰でも知ってると思う。
 答えは、『桜桃(おうとう)』。サクランボのなる木です。
 収穫の時期が近づくと、果樹全体をシートで覆って果実を守ります。収穫期に梅雨が当たると果実が実割れするようで、それを防ぐためだそうです。

この頃にはシート被ってると思う


 この季節には、骨組みだけが残っているのです(シートが残ってたら雪で潰れてしまう?)。
 で、本日の散歩道。何気なく、この桜桃の木に近づいて見ました。すると、


  雪に埋もれながらも


  あっちにも


  こっちにも
沢山の新芽が膨らんでいるじゃありませんか。

 春を待ち焦がれているのは、マタギだけじゃないことが分かりました。『クランボ』さんも、しっかりと準備をしながら、春の到来を待ちかまえているのですね。

 今年の大雪は、私たちに自然の厳しさを教えてくれてます。でも、きっと、その分だけたくさんの春の喜びを届けてくれるんじゃないかな。
 そんな期待を『クランボ』さんは伝えてくれているようでした。


寒中に夏キノコ

2021年01月23日 | キノコ料理
 定期的に作っている常備菜だけど、今回は何にしましょうか。
 前回が赤コゴミ。その前がフキ。途中にゼンマイやコゴミが割り込んできていたよな。どうする?

 ポクポクポクポク チ~ン
  ≪夏キノコ(トビタケ)の炒め煮≫

 結構たくさんある素材の中で、春の山菜が続いたのでちょっと目先を変えてみることにした。
 調理しながら、そして、口に運びながら来たる春を夢見てきたのだが、この際、夏でもいいんじゃない?それと、山菜からキノコへのシフトチェンジね。これで、ますます夢が広がるってもんだぜ。

 下ごしらえの部


さきイカじゃありません キノコです

 ・冷凍しておいたトビタケをぬるま湯に浸けて1時間ほどおくと、解凍とともにアクが出てきます
 ※生のままで保存したものです


ちょっとたじろいでしまうんですけど 夏を夢見て調理

 ・水気を絞って食べやすい大きさに裂きます(上の写真ね)
 ・この間に準備したのが以下の素材
  ニンジン1/2本(ささがき)
  レンコン1個(銀杏切り)
  油揚げ3枚(短冊、油抜き)


準備OK


 調理の部
 ・鍋に油を敷きニンジンとレンコンを炒めます


火の通りにくそうなものから

 ・一通り火が通ったら、油揚げとトビタケを加えます


ここからちょっと工夫します

 ・だし汁を2カップ加える(通常の倍量)
 ※夏場はナスと炒め煮るんですけど、硬めの野菜だったので、味が染みやすいようにだし汁を増やしました
 ・酒醤油みりん各大さじ2を加えます


  じっくりと煮詰めます
 ・水分があらかた飛んだところにゴマ油を回しかけて一炒めしたら出来上がり



 試食してみると・・・。ああ~!夏山の景色が蘇る!!
 外は、真っ白な世界。でも、心の中には、ほとばしる水しぶきと緑の木漏れ日。

 暫くは、食事の度にそんな風景に浸ることが出来そうです。
 心はますます熱くなってきます。夏よ来い!

寒い夜にはどんがら汁

2021年01月22日 | 日記とレシピ
 大寒に相応しい寒さです。このところの会話から、
「一応、水道管のヒーターは入っているんだけど、凍結しないかしら。」
「あと、やれることがあるとしたら、水道の元栓を閉じて水抜きするぐらいか。」
「やっておく?」
「いや、そこまではしなくていいんじゃない?これで凍結したら、笑うことにしましょう。」
「そうしましょ!」
そうして、今朝の気温。


どこもかしこも氷点下

 山形市の寒さもかなりのものです(それでも、周りを見渡してみると、まだましな方みたいですけど)。
 でも、このぐらいの気温では、水道管は凍結しないことが分かったので、ほっと一息。
 さて、この時期になると、一度は食べておきたいのが

  ≪どんがら汁≫です。

 この料理、県内の庄内地域でよく食べられてきた郷土料理です。簡単に言うと『寒ダラ鍋』かな?寒ダラをアツアツの鍋にして戴くあったまり料理です。
 で、素材の寒ダラなんだけど、一匹あたり数㎏の大魚なんですね。これを買ってきて捌くのがマタギの冬の楽しみだったんです。
 だけど、ここにきて、我が家の消費と供給のバランスが崩れてしまったため、今年は無理。仕方がないので、近所のスーパーのチラシに載ってた「寒ダラセット」なるものを買ってきた。

 下ごしらえ・調理の部


  これと


  これが入ってました
 ・アブラワタ(肝臓)(上写真の右下)を一口大に切り分ける
 ・キクワタ(白子)( 〃 左下)も同様に切り分ける
 ・まずアブラワタを煮てからアラを投入
 ・沸騰したら味噌を溶かします(お湯1ℓに味噌半カップ弱ぐらいかな)
 ・アクをすくい取って
 ・キクワタと豆腐と大根(加熱済み)を加えて味見
 ・塩で味を調整して


これで準備OK

 ・盛り付け直前にネギを散らし
 ・盛り付けたところに磯海苔を添えて


出来上がり!

 熱々を戴きます。
 例えが難しいんですけど、あっさりと濃厚な味わいとでも申しましょうか。淡泊な白身魚の味とアブラワタとアラからしみ出す濃厚なエキスとが綱引きをしているところに、ネギと磯海苔の風味が調和を呼び掛けてくれます。旨いんだなあ、これが。
 ということで、今年も寒中のあったまり料理を楽しめたことに感謝。

 次は、あれでしょうかね。ふっふっふ。