山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

山菜を味わう(主にアイコ)

2021年04月25日 | 山菜料理
 今回収穫してきた山菜は、コゴミとアイコとシドケの3種。これからも、しばらくの間お世話になる山菜だ。
 食べ方も、それぞれにいろいろあるんだけど、王道は何と言っても『おひたし』だと思います。
 作り方については、これまでにも記録してきましたので、今回は初登場の『アイコ』を中心にまとめておくことにします。

  ≪山菜のおひたし≫

 下ごしらえ + 調理の部
 普通の山菜は、汚れとか食べない部分とかを外しておきます。


      「さあ、いつでもどうぞ!」とコゴミちゃん


      「こちらも準備OKですわよ!」とシドケ様
 このままかぶりついてもいいんじゃないの?と言うぐらいまできれいにしてしまいます。ところがですね、


      「私に手を触れることは許しません!」とクイーン アイコ
 なぜなら、アイコさんの本名は、『ミヤマイラクサ』だから。昔読んだ物語で、王女様が辛い仕打ちに遭うとき使われてたやつです。よく見ると、


      棘だらけ!!
 下手に触ると痛くてたまらないので、必ず手袋をして採取します。さすがに持ち帰ってから下ごしらえするのに、手袋をしたままと言うわけにはいきません。そこで、このお方だけは、

 ・まず茹でます
 ※不思議なことに、茹でると棘の抗力は消滅します。ここからでないと始められないのだ。


 ・沸騰した塩水に、火の通りにくい茎の部分から半身浴で1分


 ・その後、全体を沈めて、+2分
 ・全体を裏返してから、更に2分


 ・水にさらしてあら熱を取るのは他の山菜も同じだけど、この時に汚れを落とします
 ※先の方に付いたゴミは丁寧に外すけど、根元の泥なんかは切り落とします
 ※茎に付いている茶色っぽい鱗片は全然問題ありません


 ・2~3日中に食べる分だけ水気を絞り落として寸切りに。後で食べる分はタッパーに入れて冷蔵


      クイーン アイコ

      シドケ様

      コゴミちゃん
 そして、

      山菜のおひたし、三種盛りです
 それぞれが違った魅力を持っているので、楽しくて堪らないのであります。
 一応、アイコの味についてだけ説明すると、クセはないのだけれど、爽やかな春山の自然を思わせる、ほのかな味と香りが魅力です。もちろん、棘は全く気になりません。『女王』と呼ばれる山菜の一つですが、これは、採るときの棘の痛さが特徴なので、ダイヤのクイーンでしょうか。

 それでは、山の神様に感謝しつつ、「戴きます!」

海の次は山

2021年04月24日 | 山菜採り
 昨日は久しぶりにアジ釣りに出掛けたんだけど撃沈。しかし、この程度でめげないマタギは、今日も出掛けます。海がダメだったら、次は山ですよ。
 山菜のありがたいところは、「そこに生えてる」ということ。生えているんだから、戴けばよい。お魚君みたいな駆け引きを楽しむことはできないけれど、時期と場所さえ外さなければ、安定収入が約束されている(ことが多い)。
 本日もA氏と一緒に出掛ける。目的地でT氏と合流する予定だ。
 出発時刻は午前2時45分。例によって日の出の時刻に合わせての時間設定だ。随分早いみたいだけど、昨日の釣りに比べたら、まだましなのです。
 さて、本日も3人組なんだけど、T氏は、まずは釣りに向かうそうなので前半は別行動になります。マタギとA氏は、山菜採り場に向かいました。


       『コゴミ畑予定地』が本当の畑になってました
 採り放題状態なんだけど、来週以降の収穫と環境保護を念頭に、節度を保って採りましょう。


       『ワサビ畑』は観賞用の花園です。採りません
 実は、すごくいい奴が育ってきていて後ろ髪を引かれたんです。でも、君たちとは、また来年遊ぼうね。


       ゼンマイも食べ頃に

       ウルイ(オオバギボウシ)もいい感じですね
 やっぱり、このところの高温で季節が進んでいるわ。晩春というか初夏の山菜の気配も感じられるようになってきています。
 さて、本命の山菜はどうかな?


       食べ頃に育ったシドケ(モミジガサ)
 それから、

       アイコ(ミヤマイラクサ)
 少々危うかったのが、この時期まできても、霜が降り始めていたこと。前々回みたいに枯れるところまでは、いっていなかったんだけど、春山の山菜たちも、まだまだ油断できませんね。逃げない山菜だけど、「生えているはずだから」と、高を括ってはいけない、ということですかね。
 さて、今回は、後から合流するT氏を待つために、じっくりと探索できたので、これまで見落としてきた生息地をいくつか発見することができた。A氏とマタギとは、これで大満足。T氏は、今季初物のヤマメをゲットして満足していた。また来週ね。

 ああ、ありがたや山の幸。みんなが満足して楽しむことができました。
 山の神様に感謝しながら帰路につく。

海は広いな

2021年04月23日 | 釣り
 海は広いな大きいな。月は沈むし、日は昇る ♩
 ということで、海の空気を吸ってまいりました。


夜明けの赤灯台      

 美しいねえ。


クラゲの水族館にも朝日が当たる      

 そのうち、家族で遊びに来たいものだねえ。


遠くに温泉街を臨む      

 ああ、海は広いなあ!
 今日も天気がよさそう。風は冷たいが、爽やかな夜明けだ。

 だけど、1匹も釣れませんでした。夜明け前から頑張ってみたんだけど、私の仕掛けは全く反応なし。

 これは、季節が合わなかったのだ、と言い訳したくなるんだけど、


相棒の釣果      

 盛期には至ってませんが、魚は確かにいたようです。

 でも、私には釣れませんでした。ということは、私の腕が悪いってことだ。

 ま、仕方ねえや。何かが足りなかったってことだ。『タナ』かな?『針』かな?・・・

 こうやって一喜一憂しながらも、原因を絞り込んで、次につなげることも大切なお勉強です。

 次に遊びに来たとき、魚たちが微笑んでくれますように。

 遇ってみたいな アジの群れ ♩

蕗の薹の葉に味をしめ

2021年04月22日 | 山菜料理
 迂闊でした。これまで何十年とフキノトウを持ち帰って料理してきたのに、フキノトウの葉っぱは、ずっと捨ててきてました。


  見てよ!この爽やかな緑!!
 これを、「邪魔だ」と言って長年捨ててきたのです。

 「これまで通り捨てるべきか、捨てざるべきか。それが問題だ。」
 「けれど、ハムレットよ。それに気付いただけでも マシ とは思えないか?」
 「そうは言っても、これまで積み重ねてきた罪の重さ、奥深さは、七つの海の一番の底よりも深く重いのだ。」
 「そこだよ。そうやって振り返る気持ちがあるお前には、まだ見込みがある。この世界の一番深く重い罪に気付くことができたお前だからこそ、きっと立ち直ることができるさ。」
 「そうだろうか。」
 「そういうものさ。人間というものは、皆、罪を背負って生まれてきているんだ。それに気付き、償って生きることが人生そのものじゃないか。」
 「ありがとう、ホレイショー!私は、初めて自分が生きる意味を知った気がする。新たな一歩を踏み出せそうだ。おお、我が友よ!!」


 ええと、わけのわかんない会話はおいといて、フキノトウの葉っぱの活かし方を考えることも、今シーズンのテーマの一つなのであります。

  ≪フキノトウの葉っぱのふりかけ≫

 下ごしらえの部
 ・葉っぱを茎から外したら、さっと湯がいて暫く水にさらします


 ・ギュッと絞って体重測定(240gありました)


 ・みじん切りに(半分を使いました)


 ・ゴマ油で炒めて水分を飛ばします


 ・鰹節1パックとめんつゆ大さじ1を入れて炒めます
 ・水分が飛んだら火を止めて、白ごま大さじ1を加えて混ぜます


 出来上がりです。簡単で、しかも美味しい。前回の煮物と、このふりかけのレシピは「たぷぐち」さんのものを参考にしています。
 ありがとうございました。

 で、ですね。今回使った葉っぱと前回の茎の残り半分はピリ辛炒めにしました。
 ・まず、ゴマ油で炒めます。
 ・豆板醤を適量加えて更に炒め合わせ
 ・材料100gに対して、酒醤油みりん各大さじ1を加えます
 ・砂糖またはハチミツを加えて甘辛く仕上げます


 小さじ1ほどの豆板醤を入れたら、激辛になってしまいました。この反省をもとに茎の方は、ピリ辛に仕上げました。(材料200gに、小さじ1/2ね)
 どちらもご飯が進むこと請け合いです。
 フキノトウの葉っぱ料理、楽しくなってきました。
 この調子で、試行錯誤は今後も続きます。

さいごのまい(さんぽうた72)

2021年04月21日 | いきもの

  さいごのまい   さくらざか はるな

ときめきは
たちまちに
とおりすぎ

まといたりし
ころもべの

はらはらと
さりゆくか

あはれなり

わがみのみ
のこりける

 かぜよ
 おねがいします

 さいごに このこたちを
 おどらせてあげて

 だれもが
 こころうばわれる
 さいごのまいを

 そのおれいに
 あなたのすがたを
 みなもに のこしましょう

よう ほどに
まいおどりて

ねむるがごとくに
うかびをり

はないかだ



 先日の嵐の後、公園に散歩に出掛けてみた。
 案の定、

花びらを落としていた桜      


枝にも残ってるけど・・・      


 冷静に見れば、十分に美しいんだけれど、なぜか「終わってしまった」という気分に陥ってしまう。歩を進めると、

圧倒的に広がる花の水面(みなも)      



溜息が出る      


 この時、聞こえてきたのが、「はるな」さんの詩でした。これは、花の最後を飾る「舞い」の跡だったんだね。風に力を貸してもらい、さぞや華々しい踊りだったんだろうな。
 そこには、私たちの目には見えない風の姿がくっきりと残されていました。



 花筏。その姿にもいろいろある。そのそれぞれにドラマがあるんだね。