山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

みんなおきろ(さんぽうた68)

2021年04月10日 | いきもの

  みんなおきろ   つくし ぼうず

ゆきが きえた

にょき

んん?
ひかりが かわってる

にょきにょき

おい
みんな おきろ

くうきが あったかいぞ

にょきにょきにょき

ああ
はるかぜだ

しかも

にょきにょきにょきにょき

まだ
ほかのやつらは
ねむってる

ちゃんすだぞ

せのびして

おもいっきり
せのびして

はるをあじわおう!




      春の訪れと共に顔を出す
 山菜でもあるんだけど、『春の使者』としての顔の方が、心をくすぐる存在です。


      山だけでなく


      職場の散歩道でも
 春の訪れを謳歌しています。
 気温の上昇?日差しのせい?間もなく、スギナが地表を埋め尽くします。入れ替わりに枯れてしまう儚い存在でもあるんですけど、「胞子を飛ばす」という役割をしっかりと果たします。この辺の繁殖戦略は、植物と言うよりもキノコに近い感じ(ホントは何者なの?)。
 だからかなあ。すごく身近な親しみを感じる春の風物です。
 頭上の花々にも心を惹かれますが、足元の変化にも目を向けたい楽しい季節ですね。


ふきのとう七変化?

2021年04月09日 | 山菜料理
 楽しい楽しい山遊びから帰ったら、次は山菜料理です。眠い眠い目をこすりながら下ごしらえに入ります。


      花開くワサビ
 暫く水栽培にして鑑賞させてもらおうかな?


      いつも瑞瑞しいアサツキ


      真っ先に調理完了
 君たちは、今週分のおひたしね。
 さあ、そして、


      フキノトウの三態
 成長の具合で姿が変わり、料理の仕方も変わります。今回の使い道は、右下が天ぷら用、左下が蕗味噌用、右上が炒め煮他となります。
  ≪フキノトウ料理色々≫

 少し前に紹介しているので、やり方を変えた点を中心に記録しておきます。
  ≪フキノトウ味噌≫
 これは、みじん切りにする工程をFPにしてみました。使ったのは、中サイズのフキノトウ。


  湯がいて水にさらし


  ざっくり切り分けて


  FPで8秒!
 ・ゴマ油で軽く炒めて
 ・味噌だれ(赤味噌120,みりん80,さとう40g+酒+顆粒だし)と


      和えて


      煮詰めて出来上がり


 炒め煮は、真面目に重さを量ってみました。フキノトウ300gに対して、酒みりん醤油各30ml(覚えやすいです)と顆粒だし適量を加えてみました。


 フキノトウの葉っぱも同じ割合で美味しかった(200gの葉っぱに各20gね)。今回は葉っぱが大きかったこともあったので、少し刻んでみました。


      常備菜軍団できあがり(一部冷凍の予定)
 ワサビの料理も無事に終わったので一休みしていると妻から声がかかる。夕食だ。
 食卓を見てビックリ。


      山菜尽くし!
 天ぷらなんですけど、フキノトウの天ぷらと共に、フキノトウの葉のかき揚げまで作ってくれていた。何やら、作り方には秘訣があるらしい。
 おかげさまで、美味しい夕食になりました。山の神様と妻に感謝(妻も『山の神』だっけ?)。
 さて、今回のフキノトウ料理、数えてみると5種類もあった(味噌汁にも散らしたから6種類か)。これから、収穫場所の海抜が上がるにつれてフキノトウの収穫も続くことになると思うんだけど、これだけ変化を付けられると楽しさも増えますねえ。
 ・・・多分、ああやって、こうやっても美味しくなるはず。料理の幅を広げる想像も楽しくなってきます。

 まだまだ楽しみますよ、フキノトウ料理!

山菜のマーチ

2021年04月08日 | 山菜採り
 ああ~!面白かった!!
 先週の山菜採りで味をしめた3人組。次の山菜採りの日程を調整したところ、5日後の本日に同じ場所に集うことが決定した。明日以降、天気が崩れそうなことが一番の理由だが、私の勤務に合わせてもらっての設定でもある。アリガトね。
 前回と違うのは、集合時刻。日に日に早くなる夜明けに合わせて、前回よりも15分早くして午前5時15分。お互いに100㎞以上の遠隔地から集合するのだが、それでも遅刻はない。顔を合わせるとニヤッと笑い、
「今日は、例の橋。直行な!」
「OK!」
阿吽の呼吸で行動を開始する。
 身支度を調えて山に入る。このところの高温で桜が一気に咲いて春めいてきたので、山菜への期待も自ずから高まる。山に足を踏み入れると、


    花盛り!


    最盛期も近いワサビのお花畑


    食べ頃のタラの芽
 本日は、常備菜用のフキノトウとシドケ(モミジガサ)が貰えれば、あとは、山の空気を吸うだけでいいはずだったんです。でも、もうだめ。じっとしていられない。タラノキにザイルをかけたりぶら下がったりして、山菜採りを楽しませてもらいました。
 これが、最初に書いた「面白かった!」その1ね(若返った気分!)。 以前より進歩したのは、幹を折らないように、上手に加重できるようになったことと、タラノキの棘で傷だらけにならなくなったことかな。今回の収穫物はA氏のもの(絶対量が少なかったので)。
 さて、常備菜のフキノトウを補充しておきます。


  フキノトウの雌花がズンと背を伸ばし始めました
 それから、やっぱりワサビが私を呼んでいる。


 「私を連れ帰って!」
この声には応えねばなるまい。


 コゴミはT氏にお任せ。私、今回はノータッチ。在庫整理に、もう少し時間がかかりますので。
 期待のシドケなんだけど、


    まだまだツブッコ


  その代わり、今週分のアサツキを戴きました
 「T川に行ってみっぺ。」ということになり、大移動開始。
 こちらの林道に今年入った人間は、誰もいないようで倒木が覆い被さっている。車から降りて、T氏と共に鉈で木こり作業。
 「カーン」「コーン」「バサバサバサ」「ドサッ」 
道ができました。久しぶりに鉈を振るいました。こういう作業が楽しいんだよなあ!これが「面白かった!」その2かな。
 車を更に奥へと進める。暫く進むと、今度は、巨木が道を覆っている。周りも雪だらけだ。残念ながら、これ以上は無理ですね。多分、この奥は冬の世界でしょう。
「あと、2週間ぐらいか?」
「1回見ておくと、次の予想立つね。」
「じゃあ、4月の下旬にもう一回来るべ。」
諦めて、雪の消え際から顔を出しているフキノトウを戴いて帰る。


    出始めのフキノトウです
 最初に遊んだN川よりも100mあまり海抜が高いんですが、季節は約2週間ほど遅れて進んでいる感じでした。まだ、春が来たばかり。
 季節は進みつつ、所を変えると、後戻り。こんな行ったり来たりを味わえるところも山遊びの楽しみです。

 「三歩進んで二歩下がる」
 こんな歌あったよな。山菜採りのマーチは、始まったばかりです。


お裾分けでピンチを脱出!

2021年04月07日 | 山菜料理
 遂に崩壊してしまった我が家の需給バランス。せっかくコゴミが顔を出し始めたというのに、冷凍庫を調べてみたら、去年からの保存食が1.6㎏もある。
 このままだと、採れば採るほど冷凍庫の保存食達は、出番を失ってしまうことになる。さすがにまずい。せっかく収穫させて下さった山の神様に申し訳が立たない。どうする?

 ポクポクポクポク チ~ン
  ≪山菜料理のお裾分け≫

 そうだよ。今まで保存しておいた山菜を美味しく食べてしまえばいいだけだ。我が家で消費するのが無理だったら、お裾分けして喜んでもらえばいいじゃないの。
 ワサビの昨年からの保存分は、先日食べ切ったところだが、新たな収穫が今後も増えそうなので、調整しておきましょう。1回目に作っておいたフスベ漬けを職場に持って行きましょう。それから、少々アルコールも入っている粕漬けは、知人にお裾分け。
 次だ。冷凍コゴミの部、始めましょう。
 ・冷凍コゴミ400g × 2袋を戻します

   これを袋から出して


 ・お風呂レベルのぬるま湯で戻します
 ※保存の時点で食塩をまぶしてあるので、ただのお湯で大丈夫


 ※この量だと解凍まで30分ぐらいかかりました(それにしても、いいコゴミだ)
 ・一度すっかり水を入れ替えて、また30分。冷凍した時点でまぶした食塩を抜きます

 この間に、胡麻だれを作りました。
 ・黒ごま50mlを丁寧に摺り下ろして、醤油50mlと混ぜて


 ・砂糖30gを加えて混ぜます


   出来上がり

 ・塩抜きしたコゴミに和えてみました


   こんな感じ
 ちょっと試食。えええっ!
 旨すぎるじゃないですか。
 なんだか、人にあげるのが勿体ない、・・・なんて言ってはいけませんね。これも、たっぷりと職場に持って行って、消費に協力してもらいましょう。
 あと半分残ってる。だけど、このお裾分け作戦で行けば、なんとか消費できそうな気がしてきました。
 これでまた、心置きなく山菜採りを楽しめそうです。

 この自ら招いてしまったピンチと、脱出の記録とを、来年以降のために、しっかり残しておくことにしましょう。

 それでは、また山遊びに出掛けて参ります。

しあわせのくに(さんぽうた67)

2021年04月06日 | いきもの

  しあわせのくに  そら かすみ

たくらまかんから
ふきあげられた わたしは

ながい ながい
たびをつづけた

もう
おりたい
かえりたい
どこまで つれていくの

だけど
かぜは
こたえてくれなかった

ながい ながい
たびは
うみをこえた

もう
かえれないの?
ふるさとに

はじめて
かぜが こたえてくれた

おまえは ここでくらせ
きっと みんなが
たいせつにしてくれる

おまえのなまえは
きょうから

かすみ



 先日山に登ったら、

日が差しているのに      


遠くの山が全く見えません。

 近くの山も

近いはずなのにボンヤリ      


山頂から四方を眺めると。


 青空も見えます。だけど、 

春霞      


   ※画像は3月末日に撮ったものです

 冬場の『朝霧』とは別物です。気象情報を聞くと、『黄砂』らしいです。大陸の砂漠地帯からはるばると偏西風に乗って訪れ、この地に舞い降りたようです。
 正直なところ、車の窓や洗濯物を汚す厄介者なんですけど、先人は、これを『春霞』と名付け、季節の風物として大切にしてきたみたいです。
 ちなみに、写真の霞の中に隠れて見えない山形城は、『霞城』と呼ばれ、市民から愛されています。詳しくは書きませんが、山形は、霞の都と言ってよいかもしれません。
 『霞』というのは、成因が今回紹介した黄砂であったり水滴であったり煙であったりと様々であるため、気象用語ではないらしいです。けど、昼には ぼんやりと頼りなさげな景色を、夕べには朧月のように優しい光を目に届けてくれます。いかにも春を実感させてくれる言葉であり風物だと思います。

 「かすみ」ちゃんが訪ねてきました。これを合図に、山形は、百花繚乱の季節に入っていきます。