5年前カッパを見た

あれは5年前の朝から雨の降るなまぬるい夏の日じゃった
わしの住んどる高級住宅街は高台にあるんで
雨は坂道を滝のように流れておった
いつものように下のコンビニに缶コーヒーを
買いに行った時じゃ
前にそれがおったんじゃ
全身緑色で黄色い皿があって
そのまんまカッパじゃった
たぶん女子中学生のカッパじゃった
近づこうと走ったがだめじゃった
信号が赤になったんで待っていたら
カッパは角を曲がって見えなくなってしもた
前にはお母さんらしい人物が歩いていたが
そいつは人間だったから傘をさしていた
きっと自分の子供がカッパなんで
他人のふりをして離れて歩いていたんじゃ
カッパは雨にぬれていた
悲しい話じゃ

心はいつもインド晴れ

インド人はすごい

何があっても「ノープロブレム」

車が煙を出して止まっても「ノープロブレム」

間違ったホテルに到着しても「ノープロブレム」

初めて会った人にも「マイブラザー、ノープロブレム」

そういう風に自分も生きたい


いかん「荒川アンダーザブリッジ」を読んでから

頭の方向がおかしくなってきた