八田二郎は長崎造船所の秘密の地下室に行く事をすっかり忘れていた。
あわてて、担当の博士に電話した。
「あのー、先生。わては今週、カッパから人間に戻る手術をされて
人間社会に復帰できるんですよね。だからその前に小豆島に行ったわけです」
「えっつ、何言ってるんですか、人間からカッパに改造して
ホルマリン標本にして『カッパの不思議展』で展示するんですよ」
「逆ですよ、先生、わては人間になりたいんやー」
「困ったなあ、カッパに効く麻酔薬はまだ無いんだよ。
麻酔科の先生と相談して、まず、カッパ用の麻酔薬を開発するから、
今週の実験、じゃなかった、手術は延期だ」
どっちにしろ、しばらくは、自分は、人間かカッパかわからない生物のままだ。
カッパのままだと、変温動物なので、朝夕の寒さで体が動かなくなる。
それに、八田七郎との対決もあるので、ネパールか五島列島まで、
行かなければならないし、春は卒業やら入学やらで大変だ。
あわてて、担当の博士に電話した。
「あのー、先生。わては今週、カッパから人間に戻る手術をされて
人間社会に復帰できるんですよね。だからその前に小豆島に行ったわけです」
「えっつ、何言ってるんですか、人間からカッパに改造して
ホルマリン標本にして『カッパの不思議展』で展示するんですよ」
「逆ですよ、先生、わては人間になりたいんやー」
「困ったなあ、カッパに効く麻酔薬はまだ無いんだよ。
麻酔科の先生と相談して、まず、カッパ用の麻酔薬を開発するから、
今週の実験、じゃなかった、手術は延期だ」
どっちにしろ、しばらくは、自分は、人間かカッパかわからない生物のままだ。
カッパのままだと、変温動物なので、朝夕の寒さで体が動かなくなる。
それに、八田七郎との対決もあるので、ネパールか五島列島まで、
行かなければならないし、春は卒業やら入学やらで大変だ。