河童アオミドロの断捨離世界図鑑

ザスドラス博士の弟子の河童アオミドロの格安貧困魂救済ブログ。

専門化

2016年03月24日 | ZIZY STARDUST
「人間用の麻酔からカッパ用の麻酔に切り替えるには、
麻酔科の先生との打ち合わせが必要なんですよ。
それに、ここにはカッパの専門家が居ないんです」

「なるほど、現代医学は、それぞれの分野に細分化、専門化してるのですね」

「一人、地下実験室に、昔、半魚人を解剖した先生がいます。
その人と来週打ち合わせしましょう。
八田さん、あなたが、人間になるか、カッパになるか、ここが重要な分岐点です」

「それで、私が社会復帰できるのは、いつ頃になりますか?」

「そうですねえ、まず、カッパ一匹丸ごと入れるガラス容器がありません。
まず、それを外注で製作してからですから、四月の末くらいですかね。
ご心配にはおよびません、夏休み期間の『カッパの不思議展』への出展には、
必ず間に合うように仕上げますから」

大学病院は専門化、分業化してるので、ややこしい。
レントゲンを撮るのに何階のどこそこに行き、CTを撮るのには予約してから、
また何階のどこそこに行き、麻酔医の説明に予約して日時を決めて、
しかも、お客さん、じゃなかった、患者さんが常に多いので、待ち時間も長い。

これからは、レオナルドダビンチのように、一人ですべての分野を最高レベルで把握して、
機器や薬の開発から手術からアート制作や楽器演奏までやってしまうような医者が必要である。