河童アオミドロの断捨離世界図鑑

ザスドラス博士の弟子の河童アオミドロの格安貧困魂救済ブログ。

失われた20年間

2009年10月22日 | 静かな日常編
夜中に突然目覚ましが鳴り出した
時計を見ると2029年10月22日11時になっている
一瞬慌てる
この時計は絶対正確な電波時計なのだ
今は2029年だったのか
いったいどこの世界の電波を受信したのだろうか

失われた20年間はどこに行ったのか
元々無かったのだろうか
生きてるっていうのは記憶のことなのか

生まれた瞬間に記憶喪失になって
次に気づいた時80歳だったら
その人は結局存在しなかったことになるのか
誰の記憶にも残っておらず
病院のカルテも真っ白
医者も覚えていない
自分自身も何も覚えていない
覚えていてくれるのは長門裕之だけか

ICOCA

2009年10月22日 | 静かな日常編
「44歳だとすると、俺達は今の時代じゃ会社員やってるのか」

「そうだねえ、普通にいって会社員、何か才能があれば今頃アーティストかな」

「今日は月曜日だぜ、とすると、どこかに出勤しないといけないのか」

「とにかく、車を置いて、電車に乗ってみよう」

「えっ、JRさくら夙川、って、こんな駅出来たのか!
イコカって何だ!切符は国鉄駅員がハサミで切るんじゃなかったのか
チャージ金額200円って最初から何でこんなに金額が少ないんだ」

「あっ、その200円っていうのは、『自分の才能の金額』らしいよ
その金額の多い人は余った分で音楽作ったり、小説書いたりできる
200円じゃ、やっぱりサラリーマンやったほうがいいね、公務員ならもっといい」

「くそっ、20年前にイコカが有れば、自分の才能の金額がわかったのになあ
44歳で200円じゃ発泡酒とチロルチョコ買ったら終わりじゃねえか!
坂崎幸之助とデュオ組むこともままならねえぜ、まったく」

注:関西でのイコカは関東ではスイカ、東海ではトイカという名称らしいです

タイムマシンにお願い

2009年10月21日 | 静かな日常編
「タイムワープしたって、何年後に来たんだろうな」

「カーラジオつけてみてよ」

♪さー不思議な夢と遠い昔が好きなら~♪

「タイムマシンにお願いって、昔の歌だよな」

「いや、ボーカルの声が違うよ、これは木村カエラだよ」

「木村カエラって誰だ?
それより、おまえ、白髪が増えてるぞ」
ひょっとして、20年タイムワープして
そのまんま歳もとったんじゃないか」

「それじゃタイムワープの意味無いじゃん
じゃ僕ら44歳ってか」

サイクリング・ブギ

2009年10月19日 | 静かな日常編
どうせ自転車も運ぶことだし
神戸から明石まで無謀なサイクリングに行く
ついでに何か荷物を持って行こうと
背中にスキャナをかつぐ

2号線というのは鉄道と並行しているので
ヘタレた場合は自転車を折りたたんで電車で行けば良い

塩屋あたりで限界に近づく
坂道でママチャリのおばさんに抜かれる
西日で目がくらみ、向かい風にズラが飛ぶ
おかしくもないのにヒザが笑う
スキャナの重さで肩が痛い
2時間程かかったので時速10kmか

今日の教訓

スキャナーは意外に重たい
タイヤの小さい自転車は道路のでこぼこを越えるのがしんどい
ホイールベースの短い自転車はまっすぐ走らない
高齢者用の小型電動自動車(カート)?のほうが楽で速いかもしれん


シトロエン加速する

2009年10月18日 | 静かな日常編
「結局、ドンブリアン流星もあまり見えなかったなあ」

「見えただけでも幸福だよ。
じゃあ、懐かしのフォーク集でもかけて帰るとするか」

♪イムジン川水清く~♪

「これ知ってるよ。パッチギの曲だろ」

「おまえは未来人か、パッチギと沢尻エリカが登場するのはまだ未来だぜ」

「シトロエンって下りは速いっていってたよな
何キロくらい出るんだい」

「そうだな、次の直線でヘアピンまでブレーキをかけなければ
時速200kmは出るよ」

「じゃあ試してみてよ」

「でもブレーキかけないとそのまま谷底だぜ
じゃあ、行くよ」

ひゅるひゅるひゅる
エンジンを切ったシトロエンは加速していった

「うわーーーーーー」

車はガードレールを越え宙に飛んだ
カーステレオは2曲目を流していた

♪おらは死んじまっただ~♪
♪天国良いとこ一度はおいで、酒はうまいしねえちゃんはきれいだ♪

中空に白髪の老人が現れた

「なあおまえまだそんなことばっかりやってるんでっか
ほなら出てゆけ~」

気が付いた時、シトロエンは崖の直前で止まっていた

「ふうーーーーーびっくりした」

「なんか時間が止まったみたいだったな」

夜明けの光にふもとの景色が浮かびあがってきた

「あれ、淡路島まで大きな橋が出来てるよ
それに異人館がだいぶ減ってるし」

「俺たちタイムワープしたみたいだぜ」

「運よく命拾いしたみたいだね」

「じゃあ、運が続くまでこの未来を生きてみるとするか」

ぶるぶるん

エンジンのかかったシトロエンはゆっくりと坂を下っていった


インドかと思っていたらネパールだった

2009年10月15日 | 静かな日常編
車がインドの音楽をかけて走っている
この谷のような地形はバリのウブドに似ている
崖の下マンションの斜め向かいに「モモ」という文字が見える
まさかモモってネパール餃子?
こんな場所でネパールレストラン営業するやつがおるのか
近づいてみると
「インド・ネパールレストラン陽気で気さくなネパール人スタッフと一緒に働きませんか?長期で毎週土日入れる方or毎週土曜入れる方1日3回まで食事付き現地民族衣装支給(女性の方)」
1日3回の食事付き、これしかない、仕事せずに食事だけもらえないだろうか