河童アオミドロの断捨離世界図鑑

ザスドラス博士の弟子の河童アオミドロの格安貧困魂救済ブログ。

サンヨー電車はインドの電車か

2009年10月15日 | 静かな日常編
普通電車が30分も来ない。アナウンス無し。掲示板に表示無し、駅員の姿無し。その間に特急は2本も来る。普通なら「普通が30分遅れているので特急に乗ってください」とかアナウンスすると思うのだが・・・
そのわりに運賃高い、運転間隔長い、接続悪い、電車古い。
30分遅れてアナウンス無しで発車するとはインドの列車のようである。
インドは2時間遅れとかも普通のようだが・・・
JRを使って徒歩20分のほうが結果的に速いのか
大阪~姫路にリニアモーターカーを通すべきだ
といっても途中に停車駅が無ければもっと不便になるかも

星座のジグソーパズル

2009年10月13日 | 静かな日常編
「結局、人生っていうのは完成しないジグソーパズルを
70年とか80年かけて作ってるようなもんだな」

楠山が寝袋にくるまったままつぶやく

「絶対完成しないんだけれど、何十年か経つと、おぼろげに全体が見えてくる
そのピースの一つ一つが君であったり、このドンブリアン流星であったり
コーヒーの香りであったり、今日の記憶なんだと思うよ」

「今日はえらく哲学的なんだな」

「そりゃ24歳ともなれば疲れることも多いさ」

「年寄りみたいな事を言うなあ」

「今日の記憶だってそうだよ。何十年も経って、僕らが本物の老人になったとき
たぶん、みんな忘れてるよ
君がどんなしゃべり方をしていたかとか、話した内容もね」

「人生のピースって何万個もあるのかなあ」

「何万個、何億個だろうけれど、たぶん重要なのは何個かだけだと思うよ
星座だってそうだろ、何個かの星を結んだだけで白鳥ができたり、サソリができたりする。
人生っていうのは星座の形を見つけるみたいなもんさ」

「しゃべってばかりいないで、ちゃんと上を見てろよ
いま1個光ったぜ」



あれから僕たちは

2009年10月12日 | 静かな日常編
引越しついでになるべくデジタル化して荷物を減らすことにする
カセットとMDはMP3にする
写真はJPGにする

古い写真を見たりやカセットを聴いていると
なつかしいというか赤面しそうというか
まるでニュースゼロの小林麻央のしゃべり方のように
妙に背中がくすぐったい

しかし本当に過去という時間は存在したのだろうか
あの頃の未来に僕らは立っているのかな
窓をそっと開けてみる、いつのまにか、冬の風のにおいがした

崖の下のベム

2009年10月11日 | 静かな日常編
昼なお暗い南向きのマンションの部屋に入る
温水器のパネルを取付なおす
このサビつきぐあいはまるでスターウォーズの宇宙船のようだ
クモの巣をかきわけながら
窓をそっと開けてみる。冬の風のにおいがした。
彼岸花の咲き乱れる雑木林からキキキキキー、と不吉な鳥の声がする

1階は店舗になっているが風水的に良くないのか
長い間新しい店が入っていないようだ
ディスプレイのロープが風に揺れていた
壁をはう蛇のように見えた

店舗の横には大きなガレージがある
今日はシャッターが開いている
おみこしのようなものが見える
祭りの準備か
かなり奥行きがあり、たくさんの車が入れてある
よく見ると、全部、「霊柩車」であった
霊柩車のレンタカーであろうか

崖の北側にある暗く湿った古いマンション
無人の店舗
霊柩車置き場

次の展開が見えてきそうである

明石コートダジュール計画 その4

2009年10月10日 | 静かな日常編
お湯が出ない

管理会社に電話すると3分後に人が来た
速すぎる、隣に住んでいるのか

「水は出てますか」

「はい」

いきなり排水バルブを開ける

「わっ水出てるじゃないですか」

「だから、さっき水は出てると・・・」

「あとから雑巾持ってきます」

給水バルブを開けようとする

「固いな、すごく固い」

「もう開いているから、それ以上回らないんじゃ・・・」

「このての(怪しい人が住む)マンションは元の配線が切って
あることが多いんですよ、この前も、入居した人が
電気をさわれる人だったらしくて勝手に配線して
関電が配線を切りにきたんですよ
いや、この部屋のことじゃないですよ」

まずい、ラジオペンチとニッパーとテスターとハンダごてが出してある

「この温水器古いからなあ、家主がこのビル中古で買ったんですよ
その前から有ったやつだからなあ」

「そそそんなに古い・・・」

「じゃあ、関電に確認してください
パネルがちょっとずれてるけど、まあいいか
じゃ帰ります」

「片側がはまってないような・・・1センチくらい隙間があるような・・・」

「自分で配線するとすぐ切りにきますよ
この部屋のことじゃないですけど」

深夜電力盗電計画がバレたかもしれん

明石コートダジュール計画 その3

2009年10月09日 | 静かな日常編
明石コートダジュール計画 その3

引越し先は丘の上にあるので理論的には南側の窓から淡路島と海と橋が
見えるはずであった

「3階の部屋は改装がいつ終わるかわかりません。
2階の部屋ならさらにお安くなりますよ」

「安いのに弱いんですよ」

確かに丘の上にあるが頂上を越えた裏側であった
3階部分だけが頂上から上に出ている高さにあり
2階以下は窓を開ければ崖のコンクリート壁が見える絶景である
前回の台風で水没とか埋没はしていないので、まあいいか

しかしバンコクの安い部屋でも月15000円もするのに
日本国内で「マンション」と名が付いて月2万円台とはすごい

「すごい」というのは良い意味か悪い意味か不明である

コメット倶楽部

2009年10月09日 | 静かな日常編
「今度の土曜日、山に行かないか」

「ドンブリアン流星群かい」

「まだ寒くないから寝袋だけ持っていこう
ベンチに寝転んで流星はちょうど真上だ」

「久しぶりにシトロエンでドライブだねえ
でもあの2CVで坂道登れるのかい」

コメット倶楽部の楠山は毎年車を買い替える
ミニ、ワーゲン、ルノーサンク、シトロエン
詳しい車種はわからないがまるで車のカタログだ

「シトロエンは登りは遅いけど
下りはスポーツカーなみなんだぜ
魔法瓶にコメット特製コーヒーを入れて持っていくよ」

「じゃあ僕はハッセルブラッドの望遠レンズ
でも持っていくか」

そんなわけで僕らの天体観測は始まった


ずんだ餅

2009年10月09日 | 静かな日常編
「としこぉ、わしは、ずんだ餅が食いたいんや
今すぐ買うてこい」

「そやかて、おとうちゃん、ずんだ餅て
どこに売ってんのん」

「お菓子やさんや」

「買うてくるさかい、お金ちょうだい」

「金なんかあるかい、うちは貧乏なんや
とにかく、ずんだ餅や」