新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
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まずまずの討論会

2010年09月03日 06時44分30秒 | 身辺雑記

 昨日の午後、日本記者クラブ主催によって、菅氏と小沢氏の公開討論会が行われた。会場には、多くのメデイアが参加していた。

 席上、メデイア側から、かなり不躾な質問が出され、両氏とも、真剣勝負の様相で答えていた。なによりも、あの傲岸無礼な小沢氏も、記者の代表から問われたことに、比較的丁寧に答えようとしていた。

 もちろん、テレビ観戦の私から見れば、追及不足の感がないでもなかった。

 面白かった点を2~3点。

① 小沢氏に対し、「選挙で勝ったら、総理大臣になりますか?」という質問が出た。

 これなどは通常あり得ない質問なのだが、メデイア側では、代表と総理の分離を疑っているのだ。つまり、代表選に勝利しても、小沢氏は総理大臣にはならず、民主党代表として裏で総理をコントロールするのではないか、という疑いを拭いきれないのだ。

 この質問に対し小沢氏は、「議院内閣制なのだから、代表に選ばれれば当然総理大臣になる」と、少し論理的には繋がらない回答をしていた。

 この問題に関し、多少不躾な質問が出された。

「小沢さんの体調は、正直なところどのような状態なのですか?」という質問だった。

 質問する方も嫌だったと思う。しかし、数日間の雲隠れを幾度も繰り返していた小沢氏だったから、このような質問になったのだ。

「かつて体調を崩していたこともあったが、現在、総理の業務をこなせる体調になっている」という小沢氏の回答だった。

② さらに凄い質問が出された。

「小沢さんが総理大臣になった場合、検察審査会が強制起訴の結論となったら、それを受けますか?」という質問だった。

 巷間では、「小沢氏が立候補した裏には、強制起訴を回避するためではないか」とも言われている。

 つまり、体調の面で不安がありながら立候補したのは、憲法上の条文適用によって、起訴を免れるためではないかと、囁かれているからなのだ。

 これが事実かどうかしらない。しかし、衆人環視の前で、大マスコミの準役員クラスが、このような質問を繰り返したのだ。

 通常なら、人権問題にもなりかねない質問だ。しかし、このような質問をぶつけないと、納得できない事象を、メデイアたちは嗅ぎ取っているのだろう。

 そのほかにも、幾つかの質問ないしは問題提起がなされた。多くは小沢氏に厳しい内容であったように思う。だが私がその立場に置かれたら、同じような質問をしたに違いない。

 小沢氏には気の毒な場面があった。しかし、突き詰めてみれば、メデイアたちは、小沢氏の公私混同を疑っているのだ。

 その点から言えば、異例と言えるあの種の質問については、メデイアの立場としてやむをえなかったのだろうと思う。

③ 捩れ国会に対する対応について、両氏に質問があった。

 菅氏は、「一つ一つの案件について、丁寧に対応し、場合によっては、野党案を丸飲みしてでも、審議を前に進めるように対応したい」と答えた。ごく常識的な回答だった。

 小沢氏は、「当選してからのことを、今は言わない。私はかねてからそのようにしていた」と言って、答えようとしなかった。このような手法が、噂が噂を呼び、虚像を大きく見せるのかもしれない。言外に、政界再編を匂わせた感じだった。

 この点に関するメデイアの追及は弱かった。なぜだか分からない。霧の中にあったほうが、今後のメシのタネになるとでも思ったのだろうか。

 概して面白い討論会であった。

 別館として、写真俳句ブログの「ひよどり草紙」を開いてます。

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コメント (9)
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