今年また去年の案山子が胸張りぬ ひよどり 一平
(ことしまたこぞのかかしがむねはりぬ)
・・・・・・・・・
この田んぼの秋には、この案山子が必ずお出ましになる。
そのほかの季節は、畦道や田んぼの際に意味もなく立たされているのだ。
いや、「意味もなく」と言ったのは私の独断で、この案山子としては重大な任務を負っていたのかもしれない。きっと私が知らなかっただけなのだ。
何故なら、この案山子殿、薄い胸を昂然と張っているではないか。
今年また去年の案山子が胸張りぬ ひよどり 一平
(ことしまたこぞのかかしがむねはりぬ)
・・・・・・・・・
この田んぼの秋には、この案山子が必ずお出ましになる。
そのほかの季節は、畦道や田んぼの際に意味もなく立たされているのだ。
いや、「意味もなく」と言ったのは私の独断で、この案山子としては重大な任務を負っていたのかもしれない。きっと私が知らなかっただけなのだ。
何故なら、この案山子殿、薄い胸を昂然と張っているではないか。