参議院では、「福田首相問責決議」をした。
衆議院では、「福田内閣信任決議」をした。
ふざけた茶番劇が繰り返されている。しかし、国民はしらけたままで物静かだ。
この国、どうにかなっているぞ。このままでは、溶けてしまいそう。
「年金問題」、「後期高齢者医療制度問題」、「格差問題」、「諸物価高騰問題」、「環境問題」等など、問題が山積しているのに、国会は横になったまま。
私はまだ73歳。「後期高齢者」には幾分か間がある。
そのように思っていたわが家に、今年の3月ごろ、市役所から郵便が届いた。
カミさんの問題だった。
つまり、「65歳以上74歳までの身体障害者は、後期高齢者医療制度に入ってもらいます。したがって、所定の手続きをするように」という内容だった。
カミさんは昨年、ペースメーカを埋め込んだ。だから、「身体障害者」となっている。
「身体障害者」の制度上、幾つかの経済補助などがある。しかし、わが家は一度も使っていない。私になにがしかの収入もあるし、自治体に迷惑をかけたくなかった。恥ずかしいという思いもあった。
カミさんは70歳にもなっていないが、「後期高齢者医療制度」に入るような勧誘を受けた。
その知らせを受けた瞬間、わたしは「後期高齢者医療制度」に怖れを感じた。考え出した政治体制や官僚制度に怒りを覚えた。そして、失望した。
医療財政の逼迫という背景は理解できるが、75歳以上の高齢者と65歳以上の身体障害者を「別括り」にする国の非情・無情。「捨てられたのだな」、と思った。
私たちより上の年代は、戦禍をくぐり抜け、戦後の復興に頑張った人たちだ。
その世代を、さしたる説明も弁明もせずに、ポイッと捨て去ろうとしている。
しかも、国会では論議不十分のまま強行採決した制度なのだ。
4月に入ったら非難ごうごう。当然のことだろう。
民主党のトンチンカンは、「後期高齢者医療制度の廃止法案」を参院へ提出。賛成多数で可決した。
その時の福田首相。「廃止したら、若い人はいいんでしょうかねえ」、だって。
世代間の紛争を誘発しかねない無神経な発言。一国の宰相とも思えない。
慌てた政府与党は、今ごろになって実態調査やら保険料の減額措置の修正やら……。
実態調査もせずに制度設計をしていたことが、はからずも露呈したわけだ。
なによりも、国民皆保険の理念を破壊し、麗しい家族主義にヒビを入れようとしている。
一方では、天下り、特殊法人、グリーンピアなどの無駄遣い、年金問題。この頃は、「居酒屋タクシー」まで出現のていたらく。道路特定財源だってどのようになっているのやら。
呆れたものだ。
医療制度の逼迫は理解できる。だから、多少の負担増は仕方がないと思っている。低負担で高サービスは望んでいない。若い世代と一緒に苦労したいだけなのだ。
別括りが「若い世代のため」であり、「老人のため」でもあるような、そんな都合の良い制度なんてあるものか。
これでは世代間の諍いが起きかねない。いや、もう起きている。我が国には「民族紛争」はないが、「世代紛争」が起きる。
今後こんなことをしながら、前世代を次世代が切っていくのだろうか。
「国のため」とか「若い世代のため」という合唱の中で、「別括り」される老人の悲哀や脱力感、わかりますか!
「別括り」は、謂わば棄民政策。つまり「姥捨て」だ。「敬老の日」は「棄老の日」に名称を変更したらどうか?
この制度は、高齢者に対する医療の質を下げる前提でなければ効果が出ない。「後期高齢者に対する医療行為はここで打ち切り」、という割り切りをしないと効果がでない。
そんな国の非情を、思いっきり知らされた。いつの間に変貌していたのだろうか。
こんな基本理念では、この国の未来は危うい。
団塊の世代だって、いずれ同じ目に遭いますぜ!
私は昭和ひと桁生まれだ。そんなに長生きするとも思っていない。
今は梅雨の晴れ間だ。
チョットだけ光って果てる雫。そんな自分を、十分に認識しているつもり。
おおそれた望みなど、もはや持ってはいない。
梅雨晴れ間光りて果てん雫かな 鵯 一平
雲が切れた合間を狙って、紫陽花にレンズを向けた。雨に濡れていた花や葉っぱから、雫が落ちていた。
雲間から顔を出す陽光に、雫がキラリと光り、すぐに消えた。
怒りやら愚痴やら、年寄りの口舌は長くてご迷惑でした。
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雫が特に素晴らしく感動しました。
落ちていく雫、離れたばかりの小さな鮮明な雫、まだくっついている雫。
雫になりそうな水滴。いろいろの形がとても奇麗です。
現在の政治状況は政党に大きな責任があるのではないでしょうか?
政党はそれぞれ主軸となる政策を表面に出して、政策で争うべきと思います。
財源をどこに求めるかと言えば、沢山稼いだ人(企業)に
求めるしかない
と思います。福祉国家を目指し、国民は沢山税金を納める企業に
敬意を払うべきと思います。自由競争の世の中では企業も
経営が難しいとは思いますが、他によい方法が考えられません。
国民皆で辛抱することも大切と思います。
雫は狙って撮ったのですが、ピントとスピードがうまく行かず、苦労しました。
私は絶望しているわけではありませんが、
若い世代の「財政が逼迫しているのだから」という感覚に、期待を持たないことにしました。
給食費も払わない世代や、モンスターペアレンツが出現する時代になってしまったのです。
公平とか平等とか、権利や義務について、すっかり履き違っているモンスターを作ったのは、私たちかもしれません。
私たちの世代の責任なのでしょう。
だから今、責任をとらされているのかも知れませんね。
国が崩れる予感があります。
リタイヤして税金や保険料を支払わなくなり始めたらこの体たらくです。
どの世代も自分だけは出したくないと言う人で一杯です。
役人はいつの時代でも、汚職や無駄使いをする人が居ます。それをなくせば成立するような金額でもないのに問題を摩り替えるから、いつまでも解決しません。
公務員の倫理は別の問題として、年金や医療の問題とは切り離して議論すれば良いと思います。
年収200万円以下の若者が1000万人もいるのです。
制度を維持しようとするなら、皆で負担するより仕方がないかのではないでしょうか。
皆保険制度とは、みんなが加入しみんなで応分に負担する制度でした。
負担する側が少なくなって収入が少なくなり、逆に、給付を受ける側が増えてきたのでアンバランスになってきました。破綻しているのでしょう。
だから、どこかで線引きして、老人を保険制度から抜かそうというのが今度の制度です。
裏側には、「老人にはソコソコの医療でいい。金をかけるのはよそう」、という考えがなければ出て来ない発想です。
日本がそんな国でいいのだと決断したのでしょうから、情けない国柄になったものです。
私は高齢者にも負担させればいいと思います。
「負担してもいいから、皆保険制度の中にいたい」という高齢者もいるはずです。
とは言え、選択制にすれば、また問題がでるのでしょうが。
金のかかる高齢者を切り離す制度では、いずれモラルハザードがさらに進展します。
家族の中でも、年寄りが邪魔になります。
「敬老精神」など、言葉の遊びに過ぎなくなります。
法人税や所得税が少なくなっているのも問題です。
格差も広がってきています。
景気対策やら労働分配に対する企業の責任など、多くの問題も解決しなければなりません。
それらを総合的に論議し、グランドデザインを行ってから、制度改正をすべきでした。
ひよどりさんの鋭い意見に、
アタフタしている私です。
ただ言えることは、高齢化に伴って医療費の増加は確実とおもいます。
今までどおりの保険料ですとパンク、
そこをどうにかしなければと。
保険料の負担は所得に応じてすればいいと思います。
収入の格差が大きな問題だと思うのですが、
この間も年金年収300万円の方が、
この保険が高くなったと放送がありましたが、
我々の時代では到底そんなに多くの年金はもらえません。
やはり儲かってる企業 所得の多い人から財源を確保していただきたいと思います。
われわれの団塊の世代は、お金があっても、見てくれる医療の崩壊になってるのではないかとも思います。心配
まとまらくなりました。すみません。
雫の写真とても素敵です。
落ちる瞬間、バッチリですね。
私も落ちる時はポタッとすっきり落ちたいです。
若い人の負担にならないように医療費は使わないに越した事はないと思うから、
政府の遣り方はなんだか弱い物虐めのような気がしてきました。
いい瞬間を捉えて映しますね。
秀吉の詠を思い出しました。
「後期高齢者医療制度」などと別扱いするのはいただけませんね。机上の計算で割り出した血の通わない役人たちのおっつけだと思いますね。
長生きの難しい世の中になってしまいます。肩身を狭くして生きなければならないのかと、腹が立ってきます。
この制度は名前や言い方ではない深いものがありますね
まず
国民のみなさんに対する説明がなされず急ぎとりこんだように思えます
官僚政治がこうさせているように思われます
いつかこの構造が崩れない限り日本は近い将来間違った方向に行くように思います
自民党も民主党も早いうちにヒッチャカメッチャカ ぐちゃぐちゃになるのもそう遠くなないでしょうね
それよりも日本がどうなるのか心配です
ならば、団塊の世代があの当時頑張ったように(良きにしろ悪しきにしろ)今の若者は何も言いませんが何も考えていないのでしょうか?
それは「自己中心的」な考えが当り前の世の中になっている
それが怖い気がします
あまりにもぬるま湯につかっていて危機感を感じていないんだと思います
そういう私も運動をおこすほどの能力と実行力はなくしていますが
若い人!今!何を考えているの~?
と思います
がその若い人を育てた自分の責任も感じています
今日の写真
こういうの初めてみました
お気に入りに入れて大切にしたいです
この制度は小泉元首相が考えた制度だと聞いたことがあります。
医療費が増加すると払いたくても払えない高齢者が大勢いるのです。
私が今一番心配なのは若い世代の高齢者に対してのことです。
世代の断絶どころか、反発、それがどのような結果になっていくのか心配です。
福田首相の言い方だと、若い人が高齢者の面倒を見なければいけないということは若い人にとって高齢者は邪魔な存在と思わせてしまいます。
秋葉原のような事件、あれは無差別ですが、高齢者に矛先が向いたらと心配です。
会社で今まで働いて年金を払っていたのですからもらって当然です。父の時代も会社から年金を天引きされていました。最初は年金は貯金と言う名目だったのです。
社会保険庁その他の省庁の使い込みにより足りなくなったのです。
母の時代の高齢者は戦争で家族を亡くし、家を焼かれ今でもその影響があります。
戦後両親を失った子供たち、また栄養不良で今でもその時代の人たちは今身体が弱い人たちが多いのです。
今まで国民の税金を無駄遣いしてきた分を戻していただきたいです。できないならこれから先無駄遣いをしなくてもまだ足りないならしかたがありません。
つい、日ごろ気になっていることを書いてしまいました。まとが外れて、まとまりがなくなってしまいました。
すみません。
医療や福祉は大きな問題ですね。
本来、もっともっと国民的な論議がなければいけないのだと思います。
少子高齢化に歯止めがかかりません。
費用を負担する人が減って、使う側が増えていくのですから、財政が破綻します。
入る方を増やし、出る方を節約することが原則です。
しかし医療の場合、出る方の節約はできるのでしょうか。
あっちこっちの病院から、同じような薬をもらっている例があるようなので、「主治医制度」で改善されるかもしれません。
本当に長生きしたいなら、自費で払ったらどうか?
そのように言っているのではないのですか。