八重椿落ちてひときは華やげる ひよどり 一平
(やえつばきおちてひときわはなやげる)
・・・・・・・
椿の花を追っかけた。
見事に咲き、見事に落ちていた。
私にとってこの公園は、ホームグランドめいたところだ。でも、落椿を追っかけたのははじめだ。
華やいでいる落椿を、もっと素直に撮りたいと思う。
。。。。。。。
野暮用のため、久しぶりに都心へ。
緊急事態宣言を解除するらしいが、大丈夫なのだろうか。
首都圏居住者としては、やや複雑な気分だ。
八重椿落ちてひときは華やげる ひよどり 一平
(やえつばきおちてひときわはなやげる)
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椿の花を追っかけた。
見事に咲き、見事に落ちていた。
私にとってこの公園は、ホームグランドめいたところだ。でも、落椿を追っかけたのははじめだ。
華やいでいる落椿を、もっと素直に撮りたいと思う。
。。。。。。。
野暮用のため、久しぶりに都心へ。
緊急事態宣言を解除するらしいが、大丈夫なのだろうか。
首都圏居住者としては、やや複雑な気分だ。
故郷を旅行くきぶん花辛夷 ひよどり 一平
(ふるさとをたびゆくきぶんはなこぶし)
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久し振りの公園。辛夷がほぼ満開であった。
突然、故郷の山を思い出した。
不足なものばかりでも、空腹であっても、故郷の山はこころを満たしてくれた。
諦めて家に居るなり黄水仙 ひよどり 一平
(あきらめていえにるなりきすいぜん)
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コロナ感染者の数が、上手い具合に終息してくれない。
変異した新型コロナウイルスが、各地で頭をもたげている。
そのような中にあって、東京、神奈川、埼玉、千葉4都県の緊急事態宣言の「終わり」について話し合われている。
その論議の牽引車は神奈川の黒岩知事のようだ。国が引っ張られている感じがする。
まだまだ「下げ止まり」にもなっていない埼玉県民の私としては、こんな段階で「緊急事態宣言」の「終わり」を決めたら、少なくとも埼玉県は、糸の切れた凧になるのではないだろうか。
終わりにする理由が、「もうやることがなくなったから」なのだとしたら、とんだお笑いだ。
「新しいことをする知恵がないから、緊急事態宣言を止めます」というのでは、ひどすぎるハナシではないか。
猫柳のっそり友の現はるる ひよどり 一平
(ねこやなぎのっそりとものあらわるる)
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こんな私には、やはり似合いの友がいるもので、今日ものっそりと現れた。
格別のハナシがあったわけではない。「顔が見たかったから」とだけの理由。
迎えるほうにも特別の趣向があるわけではない。
だんまりがちに、空茶を呑み合った。
病み多き家系なりけり竹の秋 ひよどり 一平
(がんおおきかけいなりけりたけのあき)
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以前と違ってこの頃は、「近い親族の方で、同じような病気の方はおられますか?」と聞かれたりする。
医師によっては、「家族歴を記入して下さい」などと言ったりする。
それだけ病気の発症と遺伝とは離せなくなってきたのだ。
病気を家系の所為にしているのは可笑しいかもしれない。
自覚して節制すれば、病を避けることだって出来たはず。
責任転嫁をしているわが身に気付き、その性根の細さが厭になった。
・・・・・・・
曇りガラスを通して感じる春の日は白く光っている。
先ほどまでの風は収まったようだ。
散歩に出なかったことが、今になって悔やまれる。