その日は今年もやってきた。

2014-12-09 09:51:48 | Daily Life
えっと、毎年書いている 12/8 の話…太平洋戦争が始まってしまった日。

選挙戦と大雪の話題で霞んでしまったかと思ったら、今年は新聞に特集が載った。



朝日新聞『歴史と向き合う 世界は』(2014.12.8.朝刊)
どのように『彼の戦争』を伝えるのか…各国の対応をレポートしたもの。

一面最下段の天声人語には、今年も辛口の記事。
今年の七曜(しちよう)は73年前と同じ巡りである。1941年12月8日の月曜の朝、臨時ニュースがラジオから流れた。そのときの心情を、有名無名の多くの人が歌に詠んだ。〈日米が正(まさ)に戦ふこのニュース頬(ほお)こはばりて我は聴きゐつ〉田中みゆき▼〈宣戦のビラに痺(しび)れしごとき街今朝(けさ)の静けさかつて見ざりき〉平井乙麿(おとまろ)。『短歌で読む昭和感情史』から引いた。寒い朝の緊張は、戦果の速報とともに興奮へと変質していく。歌人の斎藤茂吉は、正午に娘と「勝鬨(かちどき)」をあげたという一首を残した▼敵方の英国にも、日本軍の真珠湾攻撃に内心欣喜(きんき)する人がいた。首相のチャーチルだ。「我々は戦争に勝った。ヒトラーの運命もムッソリーニの運命も定まった」。そんな記述が自著『第二次大戦回顧録』の12月8日にある▼米国の参戦で対独戦は一変するとの読みだった。米の国力を巨大なボイラーに例えたくだりもある。「その下に火がたかれると、つくり出す力には限りがない」。圧倒的な物量に対抗して人の命を湯水のようにつぎ込んで、日本は降伏する▼おびただしい流血であがなった平和国家の体制(レジーム)だが、いまや風前の灯火(ともしび)といえる。特定秘密保護法は選挙の喧噪(けんそう)に紛れて、あさって施行となる。そして集団的自衛権。景気論議に埋没させてはならないテーマだと、痛恨の日に改めて思う▼あとになって「あのときが」と言われる節目が歴史にはある。最後に人を救うのはアクセルよりもブレーキのことが多い。苦い歴史の教えるところだ。
朝日新聞デジタル:天声人語より 2014/12/8 全文掲載)

今年の記事は、去年までと違う。
彼の戦争を、どう教訓にするのか…。

毎年、12/8 に戦争の話をする。
ボロボロになって負けた経験は、語り部の想いもあって語り継がれている。
でも、その『やってはいけない戦争の入口』については語られることが…相変わらず少ない。

起きてしまった、起こしてしまった…そこを考えなければ、多かれ少なかれ悲劇は繰り返される。

勉強には予習。
仕事は段取り。

物事を円滑に進めるには、ことある前の準備が成果を決める。
商談然り、受験然り。

その日は今年もやってきた。
止められなかった痛恨を、噛みしめねばならない。

普段はバカ話の拙ブログも、この日ばかりは、そうはいかない。

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