おばあちゃん

ウチには飼い猫が居て、ニャーという。
滋賀時代の、ずいぶん前の話…当時の社宅にひょっこりと現れた『大人になりかけ』くらいの黒猫の女の子は、結局ウチに居着いてしまい、そのままオイラの転勤で新潟へ。

月日は流れ、そう…気が付けばそれから 12 年。
ウチの長男が生まれるよりほんのちょっと先にウチに来たニャーは、当然ながら 12 歳以上の歳。

猫の 12 歳ってどんなもんかと言うと、人間で言う 60 歳代半ばぐらいで、還暦を過ぎた感じ。
もう十分に『おばあちゃん』の年齢。
見た目はそれほど歳を感じないが、最近は寝てばっかりでね。

そうそう、そう言えば、冬場になると自宅のキッチンカウンター隅に備え付けたパソコンデスク…ファックス・プリンター複合機の上がニャーの定位置だったのだが、今年はここに来ないなぁ。



キッチンカウンターの高さは 100cm 。
エアコンの近くで暖かい場所のせいか、ヒョイとカウンターに飛び乗り、ゆうゆうとファックスの上に座って…気が付くと寝てる。

でも去年ぐらいから、その『上る』ジャンプ力が不安になってきた。
『おっと！』と思うことを何回か目撃していたわけだが…。

今年は上るために目測を付ける動作もしない。
自身、100cm はもうダメだって分かっているんだと思う。
行動を見ていて、初めて彼女の歳を感じる。

おばあちゃんなんだなぁ。
甘え上手で、可愛い娘だと思っていたんだけどな。

ま、ウチでのんびりしていたらいいさ。