皆様、こんばんわ!
昨日、暗くなるまでかかって、石屋さんが、工事を完成してくださいましたので、
本日、灯篭と猿のこしかけセットを御寄付頂きました方と一緒に、建碑式を勤めました。
お彼岸に間に合ってよかったです。
向かって、右側には、智慧 左側には慈悲と刻まれております。
どちらも、仏教では、大切なお言葉です。
智慧=世の中を正しく見る
お釈迦様が説かれた大無量寿経の言葉の中に
「道理が分からず、愚かでありながら、自分は智慧があると思っているのであって、人がどこからこの世に生まれてきたのか、死ねばどこへいくのかということも知らない。また、思いやりにかけ、人のいうことに耳を貸さない。このように道に外れていたものでありながら、得られるはずもない幸福を望み、長生きしたいと思っている。しかし、やがては、必ず死ぬのである。」と説かれている箇所がございます。
最初に出てくる「道理がわからない」というのは、人生の真実、生老病死です。これを、知らない方はいらっしゃいません、しかし、知っているだけで、智慧がないために苦しむのです。
もし、お医者様から、余命を宣告され「ああそうですか、承知しました」と納得して、平常心を保てる方ならば智慧がある方です。人生とは、生老病死なのですから、正しく見ることが出来るなら慌てることはないのです。
しかし、私は、その日から、食事が喉を通らなくなると思います、それを、「死に捕まる」と言います。
慌てます、恐れます、これが、道理がわからないということです。
智慧というのは、「物事を正しく見る」ということです。これが出来れば、もう悟った方、仏様です。
世の中に、何も怖いものなどなくなります。楽に生きていけるのです。
次に慈悲です。
苦を除き楽を与えること、人々を慈しみ楽を与えることを「慈」
人々を哀れみ、心痛み苦を除くこと「非」
智慧・慈悲は、仏教では、とても、大切な言葉です。
是非、法徳寺にお参りの際には、新しい灯篭をご覧頂きたいと思います。
是非、この灯篭に合掌し、触ってみてください。阿弥陀如来様の智慧と慈悲が、自分の体に満ち満ちてきます。
また、お猿さんをデザインした、机と椅子のセットを本堂前に設置致しました。
私も、寄付してくださった方も、たまたま、申年(さるどし)なのには、驚きました。
日光東照宮には、有名な、見ざる聞かざる言わざるの猿の彫刻がされています。
自分を、悪に導くものは見ることを避け、悪い噂には耳をかさず、人の悪口を言わない。
是非、そのような日々を送りたいものでございます。


